(分割 その2)UDCM-M10 / -M10e 修理  2022/12/09


デンオンのコンポ UDCM-M10e です

音は想定を超えて いい。

音が素直。バランスが整った音。低・中・高の音は欲張らずに非常に聴きやすい音。

その良い音に加えて、3チェンジャー機能が付いているのだからお得感が満載。

音は3機種ともに良いです。どの機種を手に入れても満足をする音を出すと思います。

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ステレオ工房 ポニーでも、この様に評価をしています。
音質は、デノンらしさが感じられ、レンジ感、メリハリ感、十分だと思います。どんな音楽も無難にこなすでしょう。
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長い時間、聴いていも飽きないし、聴き疲れが起きない音。 低域の迫力が・・・とか、この音が・・・どうとかの評価をしても意味が無いほどに良い音。 コンパクトな本体なのに、これほどの良い音を出すのには驚き。
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このコンポの電源コードは本体から直出しですが、本体の中でもって脱着式のソケット接続になっています。
なので、詳しい製造年を知るのは困難と思いますが、よほどの事がない限り、この脱着式のコードを他の物と取り換えてる必要がないので、この脱着式のコードに印字されている製造年からコンポのだいたいの製造年を知ることが出来ます。
この脱着式電源コードの製造年の印字も 2機種までです。 最初に UDCM-M7 では、1997年の印字になっていました。 なので手に入れた個体はだいたい1997年頃の製造と思います。
2台目はUDCM-M10 です。 脱着式の電源コードに印字されているのは1998年でした。 なので手に入れた個体は1998年頃の製造と思います。

3台目は、UDCM-M10e ですが、この3代目からは脱着式の電源コードには製造年の印字がありませんでした。 しかし推測から製造年が分かると思います。 それは改良やアップグレードによって新機種が出る場合、1年後と考えるとUDCM-M10e は、M10から1年後と考えられます。

■なので、UDCM-M10e の製造/販売開始は1999年頃と推測できます。
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■このページでは、最初に書いた記事からコピーをしますが、新しく付け加える部分も入れて行きます。 その新しい部分とは、① 最初の機種 UDCM-M7 も手に入れているので、部分的なものを少し追加です。 
②としては、他のブログを見ると、このコンポにはメカの部分にゴムベルトが2本使われているというので、その直径などをゴムベルトを取り出して調べました。 その記事も追加です。
今、思い付くのはその様なことです。
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■最初にUDCM-M10e の記事を書いたのは、「猫の手も借りたい (1番目)でした。 その時は本当に大きな勘違いをして、コンデンサを交換した後、光出力からの音声は出るけれどもアナログ出力からは音が出ないと書きましたが、修理後のテストにおいて、接続をしたコンポ側の入力端子を間違い、つないでもいない端子でもって、UDCM-M10e の再生テストをしたから音が出ないのは当然です。 それを分からないで、音が出ないと書きましたが、それは大きな間違いで正常に音が出ていました。
今からその部分からコピーをします。 記事の内容が重複をするかも知れません。
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コピーをします。

11月30日 UDCM-M10e での 訂正の記事を追加します

追加の内容は、一番最初の修理(コンデンサ交換)でアナログの音が出ないと書いたのは訂正します。

音出しのテストの時、使ったコンポの入力ポジションを勘違して、つないでもいない入力ポジションを選び、音が出ないと思い込んでいました。

■ ドナーとして手に入れたジャンクの2号機 UDCM-M10 での、軽いコンデンサ交換によって修理にめどが付く良い結果が出たので、1号機の様子がまた気になり、11月30日に再度 音出しのテストをしました。
■今回のアナログ端子からの音出しのテストでは、コンポにつながないで    USBスピーカーを使いテストをしました。
■すると、あれだけ、アナログから音が出ないと思い込んでいたのがウソの様に 再生ボタンを押すと すんなりと再生音が出ました。 あっけなく音が出ました。 音が出たのがウソの様な感じです。

つまり、つないだ機器の入力ポジションを間違った為に、大きな勘違いをしていたのです。

まあ、人生には よくある事です。

しかし音が出た原因が分かり 安心をしました。

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■ なので、下の記事の中で、1号機でのアナログから音が出ない・・・という部分は無視をして下さい。
最初の「猫の手も借りたい (1番目)」の中に少しだけ紹介をしたテンオンのUDCM-M10Eが気になり始めたので、電源を入れないで1か月近く放置状態だったのをいじる気持ちになり、CDを聴こうとしました。
すると、ERR、エラー表示が出てCDの再生どころではありません。 しかし、1か月前はコンデンサを交換して光出力だけは順調に使えていたのに。
なので、エラー表示ぐらいでは諦められません。 エラーが出ても電源の再投入を繰り返しました。十数回以上、電源のON/ OFF を繰り返しました。 するとエラーが出なくなりました。 そして光出力でのCDと CD-Rの再生は可能になりました。
■しかし光出力だけなので、物足りなくなってドナーとしてのジャンク品でゲットをしていた近い型番の UDCM-M10 がどの様な状態だったのかを確かめたくなり、電源を入れました。 こちらもエラー表示が出ました。 そしてこちらの機種も電源の ON/ OFFを十数回繰り返すと、エラーが出なくなりましたが動作が不安定です。

■トレーが出たり、出なかったり、再生をしても音が途切れます。 だったらとして電源のコンデンサを少しと、一号機で確かめたメカ下にあるコンデンサを交換する事にしました。
■オークションでの商品説明には、エラーが出て操作が出来ませんとありました。しかし届いてから少しいじっていると不具合を感じるけれども音が出せるまでには行きました。 それから今日まで放置状態でした。

1号機などから感じるのは、機器は放置しているとコンデンサの自己放電により誤動作や操作不能になると理解しました。

オーディオ製品は使わなくても時々は電源を入れてコンデンサに充電をしておくべきと分かりました。

■その交換でもってある程度の満足の行く再生状態になりました

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11月29日 今度は機種を変えて UDCM-M10 を いじった様子をUPします

▼ 手持ちのコンデンサで少しの数のコンデンサ交換をした後、最終的には、この様に問題もなく再生するようになりました。 CDチェンジャー機能も少しは不具合が残っていますが、CDチェンジも行い数時間の連続再生も可能になりました。
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修理で大切なのは、いじり過ぎない事です。不具合が少し残っていても、次の修理(コンデンサ交換)で直るのに、今の時点で何とかしようとして、いじり過ぎない事です。

 

修理の解決は次のコンデンサ交換で直ると分かっているのに、その時点でもって ついついいじり過ぎると想定外の新たな故障を発生させてしまいます。

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▼ 電源基板のコンデンサは手持ちのもので3本を交換しました。 マジックでのチェックが入っていないのが新しく交換をしたコンデンサです。

■写真に写っている電源トランスを本体に固定しているのは、ねじが1本です。 トランスの右側は位置決めの穴で固定しているだけで ねじは使っていません。
写真には写っていませんがトランスの左側の下に、ねじが1本あり、そのねじ 1本でトランスと電源基板を本体に固定しています。

本格的なコンデンサ交換は別の日にするので今回は軽めの交換をすることにしました。

▼ 本体のメカ下のコンデンサ 3本を交換する為に本体を裏返しにします。
▲ 見える基板のコンデンサ交換をする為には、基板に直接ハンダ付けをされているモーターの端子のハンダを吸い取る必要があります。
▼ モーター端子の部分を拡大します。 端子にはハンダがタップリと盛られています。
▲ 写真で見るくらいの量のハンダを吸い取るので、半田ごては 40ワットを使いました。 
▼ ③のハンダ吸い取り用の電気コードは 断面積が 1.25平方センチのものを使います。 0.75平方センチのコードでは時間が掛かり過ぎます。
モーター端子の上に電気コードを置いて、その上から半田ごての先をかぶせて、ハンダが溶け始めるまで待ちます。
この場合、電気コードは最初、半田ごてを、ペースト缶の中に入れて、ペーストを少し溶かし、その溶けた中に電気コードを入れて、電気コードにタップリとペーストを吸わせておきます。 ハンダを良く吸い取る様にする為です。
▼ 半田ごても十分に熱くなり、ハンダが簡単に溶けるようになると、次の方法でハンダを効率よく吸い取る様にします。
半田ごての先は、モーター端子の位置に固定したままにして、②電気コードを赤い矢印の様に送ります。 すると、ハンダが面白い様に効率よく吸い取られて行きます。 ③は効率よく吸い取られたハンダを示しています。

写真を撮る為に長いままにして作業をしましたが、モーターの端子にタップリとハンダが盛られている為に、1.25平方センチのコードを使っても、これだけの長い量のハンダを吸い取る必要がありました。

トレーの長さと比較をしても 分かる様にかなりの量のハンダを吸い取る様になります。 なので半田ごては40ワットが良いと思います。 60ワットでは発熱が多き過ぎます。

2つのモーターの端子のハンダを吸い取った後、基板を止めている2本のねじを外すと、この様になります。 紫色の矢印はオリジナルのコンデンサの色を指しています。
②のソケットはメイン基板のソケットと合う様になっています。 ①の矢印は、フラットケーブルをソケットから抜く前にマジックで、写真の様に線を入れておくと、次にフラットケーブルをソケットに差し込む場合に、差し込む量が分かり便利です。 不用意に線より先には押し込まないのでフラットケーブルが壊れるのを防ぐ役目にもなります。
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▼下の基板のコンデンサを交換した後、基板を元の位置に戻す時の注意点としては、②のソケットを組み合わせる事を忘れない様にします。

▼ 細長いセンサースイッチの取り扱いについての説明をします。 赤い矢印の部分に精密なスイッチが4つ 付いています。

▼ センサースイッチの基板を裏返すと、細かい精密なスイッチが4つ 付いています。 そのスイッチには、赤い矢印の部分に極細い感知レバーがあるのでおらない様に注意をします。

このスイッチ基板を所定の場所から外さない作業をする時は、スイッチから伸びる先にあるソケットを基板から抜けば、このセンサースイッチはいじらないで そのままの状態にしておく事も出来ます。
▼ 本体にあるチェンジャー・メカはベースの鉄板に4本のねじで固定する様になっています。 すごく簡単に取り外しと 取り付けが出来ます。
①はトランスを固定するねじの穴です。トランスは1本のネジで固定する様になっています。 ②の穴は、ねじを使わない代わりに、位置決めの突起を差し込む穴になっています。
紫色の矢印が示す4か所でもって、チェンジャー・メカを固定する様になっています。 なので、メカの取り外しと 取り付けは非常に簡単です。

▼ メイン基板を見ると こんな感じです。

▼メイン基板を外す説明です。

メイン基板を外すのには、2つのタイプがあります

その2つのタイプとは、① メイン基板だけを本体から抜き出すタイプ。 と

② チェンジャー・メカと一緒に取り出すタイプです。

①のメイン基板だけを取り出す場合には、ねじの ① ② ③ そしてリアパネルにあるねじを外します。 ③のねじは、穴の奥にベースの鉄板にメイン基板を固定しているねじがあります。

②のねじの裏側には、チェンジャー・メカとの隙間を保つためのプラスチックの小さなスペーサーがあります。 取り付け方向の確認と、無くさない様にします。

■そして、メイン基板にある数個のソケットを外してメイン基板を取り出します。

次はチェンジャー・メカと一緒にメイン基板を取り出す方法です

① ③ そしてリアパネルのねじは外しますが、■②のねじはそのままにしておきます。

そして、チェンジャー・メカの後部にある ねじ2本を外して 裏返します。 そして底にある2本のねじを外せば、メイン基板はチェンジャー・メカと一緒に取り出せます。

▼ チェンジャー・メカと一緒に取り出した写真が、下のものですが、フロントパネルが一緒に ついて来ます。 その代わりにメイン基板にあるチェンジャー・メカとメイン基板をつなぐソケットは外さなくて良いです。

▲ 写真で見えるメカ下の 基板にあるコンデンサを交換する場合には、メイン基板をチェンジャー・メカと一緒に取り出した方が、コンデンサ交換が楽かも知れません。
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そのメイン基板で気をつける箇所があります

▼ それは発熱が大きいトランジスタにコンデンサが接触するくらいの状態になっています

▼ 赤い矢印のトランジスタはかなりの発熱をします。 触ると凄く熱いです。

その熱いトランジスタが熱に弱いコンデンサに密着する様な形になっている場合があります。

■■その場合、次の様にします。 このコンポだけではなくて、他の機種でも発熱が大きいトランジスタは、極力、コンデンサから離すような形にする必要があります。
■■その場合、トランジスタの傾きを直す方法と コンデンサの傾きを変える方法です。 とコンデンサでも、トランジスタでも、傾きを変える場合には基板の表側に少し引き上げる感じで力を加えたまま、傾きを周世いします。
■基板の表側に引き上げる感じにするのは、基板の裏側方向に押し込む力がトランジスタに加われば、簡単に言うと=銅箔(どうはく)の配線は基板にただ貼り付けているだけなので簡単に基板からはがされて、断線をします。
■その断線を防ぐ為に、トランジスタやコンデンサの傾きを修正する時にはいつも、基板の表側に引っ張る力を加えたまま、傾きを修正をします。
▲ この写真の場合にも、発熱が大きいトランジスタとコンデンサが 接している状態がありました。 当然にそれらの傾きを修正して、出来る限り発熱をするトランジスタからコンデンサを離す様にしました。

▼ 写真ではトレーが2枚 同時に出ていて不具合状態になっていますが、今はその説明をする時でないので説明は無しにしますが、
■③の矢印部分のギヤは トレーを出し入れするのに関わるものの様です。 どれかのギヤを触っていると、トレーの不具合が解消される場合があります。
■それらの ③のギヤを触ってもトレーが戻らない場合、矢印④が示す メカの中を見ると、メカの外周にある大きなリングあります。(そのリングには切りかけがあるのでマイナスドライバーを使って、そのリングを回す事が出来ます。)そのリングをマイナスドライバーで回すと チェンジャー・メカのピックアップ部分が上下をするので、何らかの嚙み合いが悪い状態が 無くなり、トレーが中に戻る様になる場合があります。

そのリングについての説明は、ユーチューブの動画の中にありました。このコンポの修理動画です

※後で追加をする画像の中に、ピックアップを上下さすリングの写真があります

■トレーの不具合を調べるのには、③のギヤもですが、矢印④の中のリングの位置にも気を付けてみる必要がありそうです。

その様な事を考えながら、このUDCM-M10をいじっていると 意外にも順調に動作をしています。

更に少しずつメイン基板のコンデンサを交換して行けば完ぺきになる感じがして来ました。

■横道に入った報告は以上です。

UDCM-M10E の コンデンサ配置図です

■ チェンジャー・メカの下に 次のコンデンサが各 1本ずつあります
50/4.7  10/100  16/470
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12月 1日 また、横道に入ります

ごく、まれに、書いたコンデンサ配置図と 基板に印字されているマイナスのマークが違う時があります。 その時には基板にあるマイナス・マークを信用してコンデンサを取り付けます。

■交換時、コンデンサを基板から抜いた後は必ずコンデンサに印字されている数値と コンデンサ配置図に書いた数値が一致しているかを、抜く1本、1本を確認して行きます。 勘違いと手違いを無くすためです。
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12月 9日 記事の追加です

UDCM-M10 と -M10eの 記事は書きました。

そこで2本使われているゴムベルトの事が気になり、-M7も有ることだし、まあ・・壊れても仕方がないとしてゴムベルトについて調べる事にしました

デンオンの、この機種での修理やベルト交換についてはユーチューブの動画の中に色々と出ているので参考にして下さい。

あるブログの中に、この様に開いて、 ベルト交換をするとの写真がありました

赤い矢印の2か所にゴムベルトが見えます。

この様に開くまでを説明しますが、偶然や 運が良くて・・、という部分があるので正確な説明が出来ません。

なので他のブログや動画を参考にして下さい。

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■分解も回数が増えるごとに、必要のない分解をしなくなります。
これもその例です。 リアパネルと電源トランスを外さなくてもチェンジャーメカとメイン基板を外せる様になりました。
■写真は新たに、UDCM-M7 を使い写しましたが、-m10 -M10e の3機種共に構造が同じなので -M7 を使っての説明で大丈夫です。

メカと一緒にメイン基板を本体から外す場合には、この赤い矢印の奥にあるねじを絶対に外す必要があります

ねじを外す事を忘れないようにします

リアの端子を止めている2本のねじも外します。 赤い矢印の奥のねじは、スチールのリブにメイン基板を固定しているねじです。 ねじを外すのを忘れるとメイン基板を割る恐れがあります。
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12月13日 説明の追加
▲ 上の写真において、メイン基板を本体から外した後、また本体に戻す時の 注意点があります。
赤い矢印の奥には、メイン基板を固定するリブがあり、ネジで固定します。  メイン基板を本体に戻す時、写真の状態において、鉄板リブの手前にメイン基板が来る様に戻します。
間違って、鉄板リブの後ろ側にメイン基板を戻すと、ねじでメイン基板を固定する事が出来ないし、出力端子の位置もズレて、リアパネルの穴にうまく収まりません。
■必ず、鉄板リブの手前にメイン基板を持って来る様にします。
※間違うともう一度、分解が必要です。 一度、間違ってしまいました。
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※写真は、前側から後ろ側に向かって見ている状態です。
「稼働リング」は直径が大きいリングです。 そのリングが回ることによって ピックアップ部分が上下をします。 と同時にCDクランプも上下さす役目をします。
そのリングには、黄色の矢印が示す様に、先の尖ったもの・・、先端の幅が小さなマイナスドライバーなどでリングを回せる様になっています。
このリングには、螺旋(らせん)の溝があり、その溝によってピックアップや CDクランプが上下する様になっています。
もう一度、その稼働リングを見てみます。
直径が大きいリングの中にピックアップ部分が入っています。
すでに20年が経過をしている製品です。 赤い矢印が示すモーターのシャフトに少し油を差すことは音的に有効です。

本体から取り出したメカはこんな感じです

ゴムベルト交換には3つのトレーを前方に出す必要があります。 中にねじが2本あるからです。

※正確な説明は出来ません。偶然に出来たという部分があるので、他のブログや動画を参考にして下さい。

① 写真での、右側の赤黄色矢印の歯車でピックアップやCDクランプを上下させます。

② 左側の赤黄色矢印の歯車と赤丸で囲んだ3段の歯車を・・、ある意味、適当に回して3つのトレーを前方に出します。

少し強引に引っ張り出すという感じです。歯車の噛み合いが外れて・・カタカタと音を立てて前側にトレーが出る感じです。

■トレーを前方に出す時、ブログか何かの説明でもってCDクランプを一番上にしておくらしい事が書いてあったので、赤黄色が示す右側の歯車を回して、CDクランプを一番上にしていたと思います。(※記憶があいまいです)

黄色で書いたプレートの角には、ロックをするツメがあります。うまく、そのツメを外しながらプレートをメカから外す様にします。

▼分解が進むと、この様になります。
① ② ③ ④ のネジを外すとゴムベルトが見える様になります。 ⑤の部分にねじが有るのか? ないのか? は覚えていません。

③ ④ のねじは、内側にあります。

黄色のねじは外しません。 

④のねじは、黄色で囲んだ部品を止めています。 組み付ける時は合わせピンに注意をします。

その様にして ① ② ③ ④ のねじを外すとゴムベルトが見える様になります。

調べると、25ミリと思います。太さは1.2角が良いと思います。 1.6角では張力が強すぎるかもです。

このゴムベルトは -M7のものですが、右の写真の様に変形が始まっています。 -M7は1997年頃の製品です。
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ゴムベルトの直径を調べて、元に戻す時はかなり苦労をしました。 ゴムベルト部分の開いた隙間が閉じないからでした。

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12月 9日  追記 記事

ゴムベルトを交換した後に、開けた口を閉じる作業です

実際のところ、この閉じるという作業は相当に苦労をしました。

開けた口を閉じるのは簡単と思っていたのがウソの様に苦労をして閉じました。

作業というものは、そんなものです。ある人には難しい作業でも、別の人が行うと簡単に済ませてしまう。 作業にはその様な性格があります。

なので別の人が修理をすると、開いた口を簡単に閉じてしまうかもしれません。

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ベルト交換が必要になった場合、交換する台数は4台あります。

口を閉じるのに相当苦労をしましたが、次もやはり、苦労をしても同じ方法を使うと思います。

理由は、分解する手間が少ないからです。ねじを4本取り外すだけでベルト交換が出来るからです。

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記事を書いた後からの考察として

写真を撮る為にベルト交換では開いた口を大きく開けました。

後で考えました。 ベルト交換でも開く口の開き方を最小限にすれば、口を開いても稼働リングを動かす為のギャとの噛み合いが外れていないので、開いている口を簡単に閉じられるのではないのか? と考えました。

■その事は、次のベルト交換の時に確かめられると思います。

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なので、修理手順の想像ですが、前方に出している3枚のトレーを元の位置に戻すのは、ゴムベルト交換で開けた口を閉じた後に、トレーを本体に戻し込むのが良いかもです。
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■開いている口を閉じるのに苦労をしていたので良くは覚えていませんが、ピックアップは上の方に移動していと思います。
それでも、開いた口が閉じないので、今度は稼働リングを回して、ピックアップを一番 下まで下げたと思います。 それからはピックアップを少しずつ、上げ、下げをしながら開いている口が閉じる方法を探りながらの作業をして、作業手順を覚えていない内に、開いていた口が閉じて、ホットしていたと思います。

なので右往左往の作業だったので作業の手順はよく覚えていません。

よって、他のブログや動画を参考にしてのベルト交換が良いと思います。

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なお、このベルトの直径調べでは、ねじの ① ② ③ ④ の4本を外した以外の部品は分解しなくてもベルト交換の為の開きと、閉じるを行いました。

口を開いてベルト交換をして、閉じる作業が順調に行える手順を見つければ、他の部品を分解しないでベルト交換は行えることが分かりました。

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この部分から先の写真と説明は、余談的なものになります。

ただの比較写真です。

下側の M7 の表示の照度が低下をしています。 いずれは M7のメイン基板のコンデンサを交換すると思います。 その交換後に、表示の照度に変化があるのかが分かります。 その時にはまた報告をしたいと思います。
チェンジャーメカは全く同じです。
基板はさすがに違いが出ています。
グリーン色の部分は、ソケットが有る、無し、で違いが出ています。 赤い矢印のアース端子の取り付けにも違いがあります。 紫色の矢印部分の部品配列などにも違いがあります。
■本体とフロントパネルを接続するねじ穴は、両機共にねじは有りません。 ねじ穴はあるけれどもタッピングがされていないので、最初からねじを取り付ける予定がなかった様です。
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12月12日 記事の訂正をします。
4台目になる UDCM-M10e を見たところ、フロントパネルと本体を接続する部分に、「ねじ無し」と説明しましたが、4台目の個体には「ねじ無し」の部分に皿ねじが取り付けられていました。
前の3台は、製造からすでに20数年が経過をしているので、色々に人の手に渡った個体では、分解などで皿ねじ を取り付けられなかった可能性もあります。
なので、フロントパネルと本体を接続する部分の皿ねじは、有る個体と 無い個体があると思って下さい。

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このコンポは古くなると、エラー表示がよく出るようです。

しかし心配はいりません。次の様に対処します。

エラーが出る原因は想定できます。

① ゴムベルトの劣化による伸びでもってギャがうまく嚙み合わないから。

② コンデンサの劣化による電力不足によってマイコンが誤動作、さらにモーターを回せない。

などが考えられますが、次の様に操作をします。すると再生が可能になるはずです。

エラー表示が出ました。

① 電源を一度、OFFにします。
② 再度、電源を入れます。

③ 電源を入れると同時に、黄色の枠で囲んだギャ、枠で囲んだ部分でもって、最初は真ん中のギャでよいと思います。

ギャを指先で少し強く、押し込む感じで押します。

④ すると、ガチャガチャと音を立てます。そしてギャが噛み合うとトレーなり、ピックアップが動いて、再生の準備をします。

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12月11日 追加

エラーが出た時に、押し込む箇所の説明を追加します

押し込む箇所は写真の部分です

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⑤ 表示窓を見て、CDを認識し、曲数などが表示されていれば再生ボタンを押します。

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③ の操作をする時、ギャが回っていない様な状態になっていたら、次の操作をします。 それはピックアップか、CDクランプが所定の位置に行っていない為に、ギャが回らないと思われるので、写真で示す稼働リングを少し回します。

その様にして又、③の操作を行います。

その様にしてメカの様子を見ます。

稼働リングでの、赤い矢印の部分にある溝に先の尖ったものを当てて、リングを回してピックアップやCDクランプを少し動かします。

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12月12日 説明の追加
下の写真において、追加説明です。
電源基板のコンデンサを交換する場合、③の金属プレートの取り付け方に注意です。
なので、この様にしたら良いと思います。 基板を取り出すのには ①のリア パネルを外します。 すると、絶縁カバーと 基板、黒いプラスチックのトランスカバーが一体となって取り出せます。
基板のコンデンサ交換をする為に②の絶縁カバーを長いねじを取ってカバーを外します。
その長いネジは、基板にトランスカバーも固定する様になっているので 長いねじを取ると黒いトランスカバーも基板から外れるし、③の金属プレートもトランスカバーから外れます。
③の金属プレートや黒いトランスカバーが別々に分かれてのコンデンサ交換になっても困る事はないですが、②の絶縁カバーを取り除いてコンデンサ交換をする前にもう一度、長いねじを元通りにして、基板、金属プレート、トランスカバーを組んだ状態でのコンデンサ交換も良いかと思います。
その様にする理由は、③の金属プレートの取り付け方を忘れないようにする為です。

4台目のコンデンサも少し交換してみました。

再生音とCDチェンジャーの動作に不安を覚えたからです。
コンデンサの手持ちが少なかったので電源基板の3本、50/47 16/  1000 50/220 を交換しました。 16/1000は 25/1000に 交換しました。 そしてチェンジャーメカのコンデンサ交換をしました。 このチェンジャーメカのコンデンサ交換はCDのチェンジャー動作の安定という面でかなり有効の様です。
紫色で示したコンデンサ 3本の内、大きいコンデンサが16/470マイクロファラッドですが、今のコンデンサの大きさと比べると今のコンデンサの方が容積的に小さくて、20数年前のコンデンサは意外と大きいです。
コンデンサの規格数値的にみると問題はないですが、モーターを2つほどコントロールしている基板なので、欲を言うと同じ16/470 でも容積が大きい物を選んだら良いと思います。 容積が大きいという面では、25/470や  35/470も考えてみると良いと思います。
個人的には、コンデンサの種類で 低ESR という種類は普通タイプよりも少し容積が大きいので、そのタイプを使いました。
オーディオ用コンデンサも種類によっては容積が大きいかもです。
その様に工夫をするのも面白いです。
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12月13日 追加説明の2番

13日、M7が完全に動作不良になりましたが、一部のコンデンサ交換によって復活しました。その説明をします。

■その動作不良はハッキリとコンデンサの劣化による容量抜けによってモーターに電力が行かなかった現象でした。
■その現象とは、電源を入れても直ぐにエラー表示になります。
そこで、正面から見て右側のギャ部分を操作してもトレーの出入りや CDクランプが全く動く気配がしません。
中にはCD-Rが3枚入っていますが、トレーが出ないので取り出せません。

そこで、テストをするつもりで電源基板のコンデンサを3本と チェンジャー・メカの基板のコンデンサを2本交換してみる事にしました。

結果は成功で、トレーは出るし、チェンジャー機能も正常でCD-Rを一番から順番に入れ替えながら再生をしました。

なので、この機種の電源基板とチェンジャー・メカのコンデンサを交換する事は大きな意味があります。

どいう訳か、メイン基板のコンデンサは交換をしなくても良い音を出します。

交換に専念していたので写真を写していませんが、前の写真を使い少し説明をします。

上の説明で、修理をしたのは下の個体で M7 です。
電源コードの印字から1997年製と思います。
■電源基板のコンデンサを交換する事で 液晶の明るさが少し復活をします。

M10 と M10e では、メカ下の基板には3本のコンデンサが使われていますが、M7 では2本です。 裏側になるけれども赤い矢印の箇所にあります。 コンデンサの規格は 16/100 です。

20数年前の製品なので16/100マイクロファラッドといっても今の容積サイズでは16/220 のサイズです。

それを反対に言えば、今の16/100の容積サイズでは役不足になると思います。

なので迷いました。16/220にするか? それとも16/470にするか?

今は16/470の大きさでも数種類あります。その中でも比較的小さな16/470を使う事にしました。

結果はOKでした。チェンジャー・メカの動作は機敏にシャキシャキ動きます。

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■今回の作業を写真に写していないのは残念ですが、今回の作業では 2個のモーターの端子のハンダを吸い取らなくて、写真の状態のまま、コンデンサの抜き、差しを行いました。
コンデンサは比較的、手の届くところにあり、交換が出来ました。

■基板のコンデンサの足の部分に、プラス極 マイナス極のマークがあり、交換に役立ました。 手前が +極 です。
基板の裏側からコンデンサの足を差し込むのに、今回は足を短く切りませんでしたが、そのままでは少し長くて足の部分の穴に差し頃のが少し難しかったです。

プラスの足を6、7ミリ。 マイナスの足をやはり6、7ミリくらい切ると裏側から差し込みやすいかもです。

足を切る場合、切り口が平行ではダメです。 穴に差し込む時に極性を間違う恐れがあります。 なので +の足を長めにしておくのが良いです。

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写真ではフロントパネルからのフラットケーブルを抜いていますが、ソケットの位置が悪い為に、ケーブルを差し込む時はかなりの注意が必要です。

この注意は、M7の場合においてです。

フラットケーブルがダメになりそうな場合には、フラットケーブルにボンドを使って補強の補助板を貼る方法があります。
■直ぐにではないですが、後で詳しく説明をします。
図解なり、写真なりを使って説明をします。
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12月13日 フラットケーブルの補強について説明をします

■壊れていて、使われないMDデッキがあったので、それを使って説明をします。
▼ フラットケーブルですが、すでに曲がりクセが付いています。
曲がりクセが付いたフラットケーブルはソケットに差し込みにくばかりでなく、ヘタをするとフラットケーブルの先端部の露出をしている接点をベースのフィルムからはがれて、フラットケーブルを使えなくします。

その為に、次の様にして補強をします。

▼ 色々な商品は、中の商品に汚れや傷が付かない様にプラスチックのハードケースが付いています。
そのハードケースの平らな部分を切って、フラットケーブルの補助板として使います。

▼ 必要な大きさに切り取ります。 ハードケースは透明なので分かりやすい様に赤のマジックで印を付けました。

ボンドを用意します。

フラットケーブルの接点にボンドが付かない様に塗ります。

ボンドの横にある=はより切り取った板にもボンドを塗ります。

ボンドは4、5分ほど乾かします。

その後に、フラットケーブルと ボンドを塗った補強板を貼り合わせます。

フラットケーブルの接点から1、2ミリの隙間を開けて補強板を貼り合わせます。

黄色で示した補強板をフラットケーブルに貼り合わせた後は、ラジオペンチの先端を使って、強く密着というか、圧着をして行きます。
ラジオペンチでもって圧着してもフラットケーブルの芯線は断線はしません。
しかし、ラジオペンチのカッター部分の刃には注意をします。

数回に分けて、ラジオペンチの先をずらして行き、補強板がフラットケーブルに密着する様にします。

ボンドを塗った部分が密着する様にラジオペンチでもって圧着をします。

最後の仕上げとして、補強板の両端を2、3ミリ。場合によっては5ミリ以上もフラットケーブルの幅より広く切っても問題はありません。

なぜなら、補強板の部分はソケットの中に入るものではないからです。

場合によっては、フラットケーブルよりかなり幅広く補強板を切った方がソケットに差し込み易い場合もあります。

また、補強板として使う商品に使われているプラスチックのハードケースの厚みや、曲がり具合の強さなどは色々とあります。

商品の種類によってハードケースの厚みや曲がりの強さなどの違いがあり、機器に使われているフラットケーブルのベースフイルムの強さも考えて、色々なハードケースを補強板として使い分けます。

一つの例としては、今回のUDCM- M7のフラットケーブルは意外と厚みがあり、曲げの強さがあります。

その様な曲がり強さのあるフラットケーブルの補強板に、厚みが薄くて、曲げに弱いハードケースから切り取った補強板では補強板の役目が弱いです。

フラットケーブルが曲げに強いので、補強板として使うハードケースも厚みがあり、曲がりにくいプラスチックのハードケースを使う必要があります。

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UDCM-M7のフラットケーブルは厚みがあり、曲げに強いと言いましたが、人の力でもってソケットに差し込むのだから、曲げに強いと言ってもヘタな差し込み方をすると簡単に曲げクセが付いて、先端の接点がベースのフイルムより簡単にはがれて、フラットケーブルが使えなくなります。

なので、フラットケーブルに補強板を貼って、フラットケーブルが使えなくなるリスクを無くすのです。

この補強板によって、フラットケーブルの曲がりクセが付きにくくなるのでソケットに差し込み易くなります。

UDCM-M7のフラットケーブルは本当に差し込みにくく、かなり神経を使います。 かなりの用心が必要です。

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フラットケーブルの補強についての説明は以上で終わります。