(分割、その1)C-711M/ C-722M 修理 (工事中)


オンキョーのCDプレーヤー C-711M  C-722M の写真です。

C-711M は1994年年頃から販売としています。


初期に販売されたものはすでに28年も経過をしています。
優秀なコンデンサを使っていたとしても、劣化による誤動作や音質的にも
すでに良い音は望めないと思います。

誤動作の改善や音質の復活はゴムベルト交換やコンデンサの交換でもって
行う以外に方法はないと思います。

C-722M も1995年頃には発売されていた様です。 C-711M

 LTDが1996年に発売とされているので、C-722M においても  すでに、初期に発売されたもので27年は経過している事になります。

この2機種の電源コードは本体から直出しです。 全てではないですが
電源コードが本体から直出しのものは、コードの製造年が印字されています。
そのコードの製造年が本体の製造年と考えられます。

最初にオークションで手に入れたC-711M の電源コードに印字された数字を見ると1993年でした。 なので本体はたぶん1994年製と考えてもよさそうです。

次に手に入れたC-722M の電源コードに印字されていた数字は2000年でした。

2000年といってもすでに22年が経過をしていますが、よほど使い込まれていなかったのでしよう。 音的にはコンデンサの交換はしなくて聴けそうなのでゴムベルトの交換だけにしています。 しかしそろそろコンデンサの交換が必要な時期には入っていると思います。

C-722M の修理やゴムベルト交換についてはブログやユーチューブの動画の中に詳しく説明しているものもあるので参考にしたら良いと思います。

このブログでのベルト交換についての説明は、ユーチューブの動画の中での説明によって分かった情報を元にして説明をして行きます。

(※実のところ、ユーチューブの動画を見るまではトレーの外し方が分からずに、最初のベルト交換では相当に苦労をしてベルト交換をしました。動画を見て、トレーは簡単に外せると分かりました。)

■最初の説明はベルト交換から始めます。
説明は、最初に書いたページからコピーをします。

▼トレーを前方に引き出すと、紫色の矢印で示した2つのガイドが目に入ります


トレーのストッパーは、その2つのガイドの間にあります。
トレーがまだ外れていない時は、ガイドとガイドの間に、小さな穴の開いたプラスチックの小さな物という感じで見えます。

その小さな物に開いている小さな穴に、先の尖ったものを差し込み、外側に広げるとストッパーが外れる様になっています。

ストッパーのバネ部分はやはりプラスチックなので折れない様に慎重に、注意深く外側に開きます。

ストッパーはトレーの両側にあります。

ストッパーは左側にもあります。赤い矢印の箇所にあります。

動画での注意説明では、折れない様に慎重に外側に開きますとありました。

それは確かにそうです。 このストッパーはプラスチックです。プラスチックが曲がる事でバネの役目を持たせてストッパーとしているので、外側への開き過ぎは注意です。 強引に開き過ぎるとプラスチックが折れる可能性があります。
写真ではゴムベルトの代わりにバンコードを使っていますが、今まで問題なかたまですが、余計な事? モーターの軸受けの部分に少し注油をしたのが原因でバンコードがスリップを始めました。 なので新しい直径 22ミリのゴムベルトを使いました。
直径が25ミリのゴムベルトも買ったのですが、張力が弱いから? なのでC-711Mの場合はバンコードに戻していました。
■今回、22ミリを新しく買ったので最初は、C-722M に装着しました。

結果は良好でした。 それまでは写真の様に、手でピックアップレンズを上げるのにアシスト(補助)をしていました。

赤い印の箇所には100ボルトが来ています。手との距離があるので大丈夫ですが触れると、ビリ!と来ます。

C-711M もそうですが、C-722M もピックアップレンズを押し上げる力が弱いようです。 トレーの出し入れは問題なく行えるのに、ピックアップレンズが上がらない事による=読み取り不良がある場合には、ゴムベルト交換の前に、100ボルト部分に注意をしながら写真の様にピックアップレンズを押し上げるのをアシストして、ピックアップレンズを上げてみるのも一つの原因究明の手段です。
ピックアップレンズをアシストして、上げてみて、CDが回転をすれば結果としては良い方向にあります。
その様にピックアップレンズをアシストして、CDが回転を始めて、何がしの音が出ればONの字です。 音飛びがする、音が時々止まる、音が歪んでいるなどの状態はコンデンサ交換で直るから大丈夫です。

100ボルトに気を付ける方法として、次の様な方法があります。

▼ 厚紙と 養生テープ でもって感電防止をしてから、ドライブの下に指を入れる方法もあります。
▼ 慣れているのと、100ボルトが通っている基板との距離が離れているので写真では感電防止の養生はしていません。
▼ 黄色の関節から1円玉 が2枚と半分ぐらいのところにピックアップレンズのベースがあります。 関節から4、5センチの奥にピックアップレンズのベースがあります。 指先の感触で分かります。

注意をするのは、CDを取り出す時です。トレーを出す時にはピックアップレンズのベースが下がるので指を少し引いて、ベースの下側から抜いておきます。

トレーを出す時、ベースの下から指をのけていないとベースが下がるのでビックリします。

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アシストをする時には、こんな感じです

①トレーを出してCDをセットして、クローズボタンを押します。
②トレーが本体に戻りピックアップベースが上がりますが、上まで上がらないのでドライブの上にある丸い円盤=クランプキャッチ が回りません。

③なので、この様にアシストをします。

④CDを乗せたトレーが本体に戻る前にドライブの下に当然に左手を使うと思いますが、指を差し入れておきます。

⑤トレーが定位置まで戻りました。ピックアップが上がる気配が指先に伝わります。感触ですぐに分かります。

⑥そのピックアップが上がる気配を感じたら、指先で 本当に軽い力でピックアップを押し上げるのを助けます。

⑦するとピックアップは簡単に、すぐに上がり、CDをクランプキャッチが捕らえてCDが回転をします。

⑧ピックアップが上がり、クランプキャッチがガチャと音を立てても CDが回転をしない場合には、ゴムベルトの劣化問題ではなくて別の問題を持っていると思います。

⑨別の問題とは、ピックアップベースにある感知スイッチの接触不良。コンデンサの電気的な容量不足など・・。

⑩CDが回転をしない場合には、その様に原因を調べて行きます。

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ゴムベルトが劣化をしていたり、なにがとの原因でピックアップレンズを上げる力が弱くなっている時、ピックアップを上げるのをアシストをして、

ピックアップが上がるとシャフトと  クランプキャッチャーが噛みあってCDを固定をする為に、意外と大きい音でもって、ガチャとなります。

その音は、安心を感じるサインでもあります。

そして、そのガチャとした後にCDが回転を始めたらONの字です

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ゴムベルトの25ミリと 22ミリについて

ゴムベルト 直径が25ミリを買って、C-722M に装着しました。
②結果は、前の症状と同じで、トレーの出し入れは順調ですが、ピックアップを上げられませんでした。 なので手でアシストをしてピックアップを上げてCDの再生をしていました。

③そこで、直径の22ミリを買って装着をしました。結果はOKになり、手でアシストをしなくてもピックアップは問題もなく上がるので、すぐにCD-RやCDの曲数などの情報を読み取り、再生も問題なく行えました。

■C-722M には、直径 22ミリのゴムベルトは使えました。

しかしどこに原因があるのかはまだ分からないけれども、■C-711M に直径 22ミリのゴムベルト装着では、ピックアップが上がりませんでした。なので再生は手でアシストしています。

C-711M には、もう一度 25ミリのゴムベルトを探して装着してみるつもりです。22ミリのゴムベルトでは張力が強すぎるのかも知れません。 とにかくピックアップを持ち上げる力が弱いのは確かです。
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ゴムベルト交換後、トレーをドライブに戻す時の気づき

この黒い、大きな歯車は、矢印の穴が写真で見て、一番左側に来るように回転させておきます。
②その状態でもって、トレーを静かにレールガイドに差し込んで行きます。
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■ トレー後部の右側にある穴には、ピンが差し込まれますが、このピンはトレーのストッパーではなくて、トレーの出し入れを感知するスイッチの接点を閉じたりする役目をする棒です。
最初は分からなかったので、このピンがトレーのストッパーと思っていました。

■ ゴムベルトを交換した後、トレーをトライブに差し込んでも、ピックアップは上がりません。 それでOKです。 ピックアップを上げるのには、黒い大きな歯車に少しだけ回転をさす必要がありますが、その足らない回転はトレーを手で差し込んだだけでは得られません。 なのでピックアップが上がらないのです。
テストでもってドライブに電気が通ると、ピックアップは上がる様になります。
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動画ではゴムベルト交換をする時、フロントパネルを外していましたが、フロントパネルを外さない方法もあります。

その方法はドライブを取り出してベルト交換をする方法です

①トレーを出している途中に電源プラグを抜いて、トレーを止めます。 トレーを完全に出している状態で電源プラグを抜いてもよいです。
②トレーの前にある前フタを外します。

③そしてトレーを少し戻します。

▼ 次には、番号が付いているものを外します。

①写真は C-722M です。 なのでドライブからのアース線は本体の右側にあります。 本体側のねじを外します。 その方が、取り外し、取り付けがドライブ側のねじを外すよりも楽だからです。
③C-711M のドライブ側からのアース線は本体の左側にあります。 その本体側のねじを外します。 外したねじは本体側に仮止めをしておきます。 紛失しない為です。
② フラットケーブルを外します。 フラットケーブルは幅が広いので両手でソケットから抜きます。
④ ④の番号の4本のねじを外します。 ドライブの四隅にねじの穴があり、その中にねじがあります。 その4本のねじを外すとドライブは本体から取り出せます。
▲ ドライブを取り出すと、大きな空間がぽっかりと空きます。
▲ 前側の位置決め穴と ねじ穴の 4つに注目です。 ベルト交換を交換した後に、ドライブの状態をテストする時には、ドライブの四隅にあったねじは本締めしません。 四隅の穴にはねじを入れてドライブを固定しなくてもテストが出来ます。
その時に役に立つのが、前側にある位置決めの穴、2か所です。 ドライブの前側の足には位置決めの穴に入る突起 凸があります。 その凸を位置決め穴に差し込むと、テストをする状態では 凸 を位置決め穴に差し込むだけでのドライブ固定でもってテストをする上においては、何も困った状態にはならないので、テストを簡単に行えます。
■ テストが成功をしたら、ドライブの四隅にあるねじ穴にねじを入れて、本締めします。 その時のねじの扱い方は、4隅のねじは仮止め状態の軽い止めとして、4本が全て、次の回しで本締めが出来る状態になった時、順番に4本を本締めして行きます。
■ 最初から1本を本締めすると、残りの3本のねじが全くねじ穴に入らない場合もあります。 なので、4本の最初はすべて仮止めの軽い締め方で行います。
■■ ドライブのテストの時は、ドライブのアース線は本体のねじ穴に固定しなくてよいので、テストの時、ドライブのアース線はどこにもつながないフリーの状態で良いです。 テストでもって成功と分かった時、本体側のアースのねじ穴に本締めしたら良いです。

▲ 赤い矢印の部分が ドライブの位置決め穴 です。 テストをする時には、この位置決め穴 2か所にドライブの突起=凸部分 を差し込むだけでトレーの出し入れは問題なく行えます。 ねじ穴=に4本のねじでドライブを固定しなくてテストが行えるので この位置決め穴の利用は便利です。
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■ ベルト交換をするのに、フロントパネルを外して行うのか? ドライブだけを本体から取り出して行うのかは個人の自由です。 各個人が行い易いと思う方法を使えば良いと思います。
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■ドライブのメカはC-711M と全く同じなので、新しく写したC-722M のドライブメカと C-711M のドライブを写した写真との混在写真でもって、ドライブメカのコンデンサ交換について説明をして行きます。 

その前に、C-711M のコンデンサ交換について簡単に説明をします。

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▲C-711M の写真です。 メイン基板のコンデンサは全て交換をしました。

▼ 横から見ました。
■電源の大きいコンデンサ 25/3300 は、ひとサイズ上のコンデンサの寸法を調べると、この位置に収まるのは25/3300の寸法がリミット数値と分かり、オリジナルの規格 25/3300 にしました。

■電源部のコンデンサのサイズUPは確かに、幾らかは低音のエネルギー感が大きくなります。最初はそれも良いと思っていましたが、最近は考え方に少し迷いがあります。

■つまり、「音楽は音のバランスが大切」とする意識から、エネルギー感が増える容量の増量は果たして良いものなのかとの迷いが出てのも事実です。
■なので、オリジナルの規格と余りかけ離れた容量増量は控える様にしました。容量増量をするにしても少しです。 耐圧の記事を調べると、耐圧を大きくしても音に幾らかの変化が出るとありました。 耐圧を大きくする効果は詳しくないので気分によって、耐圧を大きくする場合もあります。 例えば10ボルト耐圧を16V耐圧にしたり、25ボルト耐圧にする時もあります。

■■しかし、使う場所のスペースによっては、耐圧を大きくするとコンデンサの規格の中の、寸法が大きくなるコンデンサもあるので、ただ耐圧や容量を大きくすることが出来ない場合もあります。

▼ その様な中、時々、所々で容量UPをしたくなる場合があります。 16/470が2本ありますが、オリジナルは16/220です。 更に別箇所では耐圧を少し高くしたコンデンサに交換をしました。

■コンデンサ交換はその様に自分の気分や 趣向によってコンデンサの種類や規格を変えて交換できる事が楽しみでもあります。
■■赤い棒を使い、「合いマーク」と入れているのは、比較的大きな電力を送るフラットケーブルの両端のどちらかには必ず、合いマークとしての線が入っています。 それはソケットに差し間違えを無くすためです。
■このC-711M や C-722Mでのフラットケーブルの長さは短いのでソケットに合いマークをマジックで書かなくても間違わないと思いますが、ケーブルが長い場合にはソケットには必ず、フラットケーブルの片側に必ず入っている線と合うマークをソケットに書いておく必要があります。

長いフラットケーブルの場合、ソケットにその合いマークを忘れた場合、差し込み方向に相当、悩むと思います。

※この続きは工事中とします。 近い内に追加を書きます