CR-H260i 修理の手始め--(工事中)


■ティアックのCDレシーバーです。 出力は25W × 2 だけれどもOKです。25Wもあれば十分です。
最初の音は、パッとしませんでした。 まあ・・・こんなものかな? という感じでした。 しかし修理を進めて行く中で、幾らかの部分のコンデンサを交換して行くとなかなかの音になりました。 これだと不満は無いという感じの音になっています。
■オークションで手に入れたものですが、表示は問題なし、CD-Rも楽に読み込みます。 しかし、入力セレクトが安定をしません。次の様な問題をまだ抱えています。 その修理を今、続けている段階です。
■入力セレクトの問題とは、CDのプレーボタン(再生)を押すとトレーが出て来ます。 ボタンをもう一度押すと、トレーが閉まります。 トレーが閉まるとCD-Rは簡単に読み込みます。 このトレーの出入りが安定しないというのが一番の問題点になっています。
■プレーボタンでトレーの出入りが起きますが、CDの停止ボタンを押してもトレーの出入りが起きます。 トレーのオープンボタンを押して、トレーを出してCD-Rをセットします。読み込みは簡単に行います。読み込みは全く問題が無いです。 読み込みが終わるのでCDの再生ボタンを押します。 するとトレーが出て来るという感じです。 その様な操作を数回行うとCDは再生を開始します。 CDが再生を始めると再生は全く問題なく普通に再生を続けます。
■再生の途中で、次のセレクト=USB再生や SD再生をする為に、CDの停止ボタンを押しますが、その停止ボタンを押すことによってトレーが出て来ます。 トレーのオープンボタンて゜はなくて、停止ボタンを押すだけでトレーのオープン/クローズが行えます。
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今はその誤動作の問題をコンデンサを交換する事で解決しようとしています。

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2023年 1月12日 いじり過ぎて、CD再生が不可能になりました。その失敗の報告を一番最後の部分に記載します。

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1月 6日 フロントパネル内のコンデンサ交換での結果です

■コンデンサ交換後の結果を先に書けば、交換を行っても CDの操作での誤動作は解決できませんでした。 誤動作での不満はCD操作だけです。 CDから後の入力切替には問題が無く行えます。
▲ ②が25/10マイクロファラッドのコンデンサです。これを交換しました。次に ①のコンデンサは 16/22マイクロファラッドです。この2本を交換してみましたが、誤動作はまだ解決をしていません。
メーターの下には2本のコンデンサがあります。 50/4.7 と 35/100マイクロファラッドです。このコンデンサはメーターに関係しているので交換はしませんでした。
■次のテストとしては、写真での右側に少し見えている電源基板のコンデンサ交換だけになりました。 近い内にコンデンサを効果してみたいと思います。
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今回のコンデンサ配置図です

① 真ん中のグリーン色の基板の配置図です
 一番上の階層のSP端子がある基板です
▲ ③ CDドライブへ と書いている基板は一番下の基板です 表側の色は黄土色です。 基板の種類は普通の基板です。
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電源部のコンデンサも調べました

▼ 電源部のコンデンサ配置図です
▲ ※Φ(パイ)=直径を表す記号です  ※AD=オーディオ用コンデンサです
基板の左側の中ほど 35/470 を注文する時、寸法に注意です。8Φ × 高さ21ミリです。普通の物よりも細長いです。コンデンサが混んでいる為に、直径の8Φは守る必要がありそうです。
▼ 電源の基板を外すのは簡単です。 ネジ 4本で外れます。 黄色で示すアースのネジも外します。 ※側面の ① ② のネジは皿ネジ です
▼ 電源基板には、この様にコンデンサが密集をしているので、注文をする時にはコンデンサの寸法をよく調べて注文をする必要があります。 オリジナルよりも大きめのコンデンサにすると他のものと干渉をして取り付けられません。
▲ ⑤のコンデンサの寸法には注意です。 普通のものよりも変わった寸法です。8Φの高さが21ミリもあります。  ③ ④ は基板を止めている4本のネジの内の 底にあるネジ穴です。
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▼ 下の記事は最初に書き始めた時のものです

今は、2枚の基板のコンデンサを終えています。 誤動作の状況は幾らか改善をして、手に入れた時よりも使い易くなっています。
▲ CD-Rを再生中のものですが、音はなかなかのものです。 次は、この様にコンデンサ交換のテストなどをしたという説明をします。
▼ 作業の順番としては当然に、グリーン色の基板を外す為に、黒い箱は無線通信技術「Bluetooth®(ブルートゥース)」という部品が入っている箱をリアパネルから外します。
▲ その黒い箱は簡単に外れると思っていました。ネジ1本で取り付けられていたからです。 しかしかなり手こずりました。 黒い箱の底にロックのツメが有ったからです。 
▲ 黒い箱のツメが、リアバネルにある2つの穴に入り、ロックをされる構造です。 分解するまではその構造が分からないので、なぜ黒い箱が外れないのかがまったく分かりませんでした。
■黒い箱を止めているネジは1本です。そのネジを外すと、黒い箱をリアパネルに止めているのは写真で示しているロックのツメだけです。 しかし、このロックのツメが強固に穴に入っているので、なかば強引に上下、左右にゆさぶってロックのツメを解除してリアパネルから抜く様にします。
▲ 後で説明をしますが、基板は3階建てです。 真ん中のグリーン色の基板の下にもう一枚の基板があります。写真では一番奥に見えるのがスピーカーの基板、たぶんパワー基板と思います。 そして最後に縦に付けられている電源基板です。
■今、コンデンサ交換は、真ん中のグリーン色の基板と、その下にある基板= CDからの信号処理と何か大切な信号処理をしている様な基板でした。その2枚のコンデンサ交換が終わっています。 スピーカーの基板は誤動作には関係が無いのでコンデンサを交換するとすれば一番最後です。
■今は誤動作を起こす原因の部分を探しています。 電源基板も各部箇所に電力を送るので関係をしているのかも知れませんが、もう一ヵ所のコンデンサ交換を試したいと思っています。
■それはフロントパネル内のコンデンサです。パネル内には3本のコンデンサが使われています。 その中の1本=リモコンの信号を受けるセンサーの近くあるコンデンサの交換を後で交換したいと思っています。
昔、ラジカセの修理をしていた頃、全てのコンデンサを交換したのに起動しません。後、交換が残っているコンデンサはフロントパネル内にあるリモコンの信号を受けるセンサー近くにあるコンデンサの1本だけでした。 この1本で直るとは思っていませんでしたが、その1本のコンデンサを交換するとラジカセは見事に起動をした経験があります。 その時の事を期待して、フロントパネルにあるコンデンサの交換を試してみたいと思います。 結果は後でUPします。

▲ 黒い箱(無線通信技術「Bluetooth®(ブルートゥース)」)を外すとこの様に見えます。 一番目のコンデンサ交換はこのグリーン色の基板から始めました。 その交換はテストの意味も含んでいます。 次の写真で分かります。

誤動作を起こす原因は、どこかのコンデンサの容量抜けが一番の原因と思いました

▼ そこで、どのコンデンサが容量抜けを起こしているかを調べる為に、表側のコンデンサは外さないでそのままにして、基板の裏側に同じ要領のコンデンサを使いしました。
コンデンサを並列につなぐと容量は増えると知ったのでこの方法が使えました。タスカムのCDレコーダー CD-RW700の修理でもって、コンデンサのつなぎ方の間違いを知ったので、この方法が使えました。 表側のコンデンサは外していないので容量は2倍になるけれども問題はありません。
▼ この基板も多層基板です。 普通のコンデンサ交換方法では難しいものです。なので、基板の裏にあるハンダ点に新しいコンデンサの足をハンダ付けをします。
▼ 基板の裏のハンダ点とは、黄色の矢印で示した分部のハンダ箇所です。表側にはコンデンサがあります。 そのハンダ点に新しいコンデンサがの足をハンダ付けします。
■この時の注意点は、表側のコンデンサのマイナスの足を基板裏のハンダ点と分かる様に必ずマジックで印を付けておきます。 その様にしないと新しいコンデンサの電極を逆に付けて基板を壊します。

この基板でも最後の1本を逆に付けていて、最後のチェックでその間違いに気が付きました

▲ 最後の1本のコンデンサという事もあり、うっかりミスをしました。 勘違いによるミスです。 この基板ではコンデンサの足が入る部分に、白いマークがついています。 その白いマークはプラス極とマイナス極の両方に付いています。
そのところを勘違いしました。 白い印はプラス極にも付いています。 そこを勘違いしました。 白い印が付いているからマイナス極のハンダ点だと勘違いしました。 実際にはプラス極のハンダ点でした。 なので周世をする前には、コンデンサの極性を逆にハンダ点に付けていました。 間違いに気が付かないで電源を入れていれば基板が壊れるところでした。

この基板のコンデンサ交換だけではまだ誤動作は解決できませんでした 次のテストに進みました

▼ 一番下にある基板です。 CDドライブからの信号はこの基板に入っています。 基板のタイプは普通の基板です。 しかし裏側を見るとLSIが2枚もあり、かなりの信号処理をしている感じです。
基板の裏に、これだけ複雑な回路があると知り驚きです。 配線の幅は微妙な幅です。
安全策を取るとしたら心配な幅に付いてるコンダンサの足は、表側から切る方法を使いますが、コンデンサを早く交換をして誤動作の解決につながるかの結果を早く知る為に、表側から普通の抜き方をしました。
■表側からコンデンサの足を切る方法の場合、配線幅の狭い方の足を先に切りますが、今回の場合、幅の広い部分と狭い部分が 対(ツイ)になっている配線でした。
■その場合、普通に考えると配線幅の狭い方の側から、基板から足を抜こうと考えますが、ここでは反対の作業をします。 その理由は、幅の広い側の足を先に抜いておくと、配線幅の狭い方の足を抜く場合、すでに片方の足は抜いているので、次に抜こうとしている配線幅の狭い方を抜いても、抜かれる足の部分にストレスが掛からない場合が多いで、幅の細い配線でも基板の表側に引き抜かれる事なく抜ける場合があります。 その様な状態に見えたので、今回はコンデンサの足を切らないで抜く方法を使ってコンデンサの交換を行いました。
▲ 普通タイプの基板なので、この様に見た目には分からない様な交換になりました。 50/3.3以外のコンデンサを全て交換しました。

次の作業に進む前に、この基板を本体に戻し、CDドライブからのケーブルをつなぎます

■この時の注意点があります。
▲ CDドライブからのケーブルが基板のソケットに差し込みにくい場所にあります。
▼ 最初は、⑤のステーを外す事を思い付かなかったので、⑤を外さないでフラットケーブルを接続する作業をしました。 かなり難しかったです。
なので、⑤のステーを外してフロントパネルを基板に接続をする方法を使ってもよいと思います。⑤のステーは2本のネジを外せば簡単に外せます。
■最初に使った、フラットケーブルを接続する手順を説明します。
①の白い歯車を回して、②のピックアップを後方に持って来ます。するとフラットケーブルも後方に行くので作業的には、フラットケーブルが長くなった状態になるのでソケットに差し込みやすくなります。
■しかし、③のソケットの差し込みは固いタイプです。フラットケーブルの差し込みにはかなりの力を使います。 なのでフラットケーブルの曲がり癖を用心する為に、デンオンのアンプ UDRA-M10での、フラットケーブルの補強で説明した方法を使い、フラットケーブルの先端を2枚の補強板で挟み、④補強をしてソケッに差し込みました。 この差し込みが固いタイプの差し込み口を見ると、フラットケーブルの上下からフラットケーブルを挟み込む感じの差し込み口になっていました。 普通、差し込み口のくわえ方は、片面でフラットケーブルをくわえますが、今回のソケットのくわえ方は、両面からフラットケーブルをくわえ込むタイプの様です。なので差し込みがかなり固いのだろうと思います。
■今回の作業では、ピックアップのレンズなどの保護の為に、CD-Rをドライブにセットしたまま作業をしました。 その様にするとCD-Rがピックアップの保護になるので安心をして作業が出来ました。
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フラットケーブルをソケットから抜く時は、出来る限りソケットに差し込まれている状態の位置の線をマジックでフラットケーブルに線を引いておきます。 すると次にソケットにに差し込む場合、線があるので必要以上にフラットケーブルをソケットに差し込もうとしないのでフラットケーブルが傷みません。
また、フラットケーブルの先端に補強板が必要な場合、その線が補強板をフラットケーブルに貼り付ける位置を示すので役に立ちます。
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追加の交換作業をしました

今のところ、コンデンサの交換が順調に進んだので、追加の交換作業をしました。

①の部分の交換は考えていなかったけれども、これまでの交換作業が順調に進んだので交換作業を追加しました。 コンデンサが見えたらないけれども、この部分に有ったコンデンサは基板の裏側に移動をしました。 この基板は多層基板なので基板の裏側に新しいコンデンサを付けるのが簡単だからです。
②の部分のコンデンサは、無線通信技術「Bluetooth®(ブルートゥース)」に関係したコンデンサだと思うので交換はしない事にしました。
■今はインターネット、テレビ、ユーチューブ、CD音楽・・・・と色々あり、FMラジオは聴かないし、無線通信技術「Bluetooth®(ブルートゥース)」は使わないというか、使い方が分からないし、・・・なのでチューナー基板と無線通信技術「Bluetooth®(ブルートゥース)」につながるフラットケーブルは外して使います。それでも問題は無いです。

その様な修理作業をしましたが、誤動作はまだ残っています

なのでフロントパネル内のコンデンサを1本交換をし、それでも誤動作が残ればまだ少しずつコンデンサを交換して行き、問題の箇所をつぶして行こうと思います。

それらの記事はまたUPをします

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▼ これがスピーカー端子と一体になっている基板です。 たぶんパワー基板と思います。

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記事を読むと分かりますが、CD再生においての操作ボタンによってトレーが勝手に開いたりする誤動作を解決しようとしての、いじり過ぎによってCDを認識しなくなり、再生が不可能になりました。

誤動作の原因を色々と探る中において、もしかするとCDドライブにあるスイッチが関係してるかもと思い、ドライブを本体から取り出し、調べて元に戻してテストをした所、CDを認識しなくなりました。最初はトレーのオープン/クローズも行えませんでした。 今はオープン/クローズだけは行えます。 CDは認識しません。

CDを認識しなくなった原因は、CDの信号を受け取る基板に原因があると思っています。 しぱらく経ってから、また原因を探して行こうと思います。
■今回の作業において、コンデンサを抜く方法にも気が付いた事があります。 今回のコンデンサ交換では、CDの信号を受け取り、処理する基板は普通基板であり、配線は細いけれど基板の表側からコンデンサを抜けると判断をして、表側からコンデンサを抜いたのは間違いでした。
■後で写真を載せますが、基板の表側からコンデンサの足を切り、裏側から足の残り部分を抜く方法にしなければいけないと分かりました。
▼ CDを認識しない原因は、この基板にあると思っています。 基板の種類は普通の基板です。
▼ 上の基板の裏側の様子がこれです。
■CDドライブを本体から抜き出す時に、この基板のコンデンサの傾きが少し気になり、その傾きを直したのが原因で銅箔(どうはく)の配線が断線をしました。
▲ 赤い矢印の部分が断線をしていました。 その断線を修復しましたが、他の部分も気になり、ジャンパー線で補修をしました。
▲ その、ジャンパー線でもっての補修作業の時に気がつきました。このCDからの信号処理を行う基板の銅箔(どうはく)の配線の厚みは、極々 薄く、実際に金箔を見た事はないですが、その金箔の薄さに例えたい位の薄さに見えました。はがれた銅箔(どうはく)の薄さは本当にペラペラです。

なので、CDから信号を受け取るこの基板は、表側から足を切り、裏側から残りの足を抜く方法をとる必要があります。

大丈夫と思って表側からコンデンサを抜くと断線をします。

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CDドライブの写真です

▲ 赤い矢印が示しているのがCDからの信号を受け取る基板です。 CDを認識しなくなった原因はどうも、この基板の様な気がします。いずれ又、調べようと思います。

①はバンコードでゴムベルトの代用にしましたが直径は30ミリくらいです。 30ミリより大きいとスリップすると思います。

②はトレーのロックです。 見たら直ぐにロックと分かります。

▼ トレーのロックがよく分かる写真です。
CDドライブの裏側です。 すごくシンプルです。 スイッチは2個あります。 ひとつはトレーの出入りを感知するスイッチ。もうひとつはピックアップの動きを感知するスイッチです。 誤動作の原因はこれらのスイッチではなかったです。
▼ 赤い矢印部分がピックアップの動きを感知するスイッチです。

■今回の作業で分かったのは、一番下にあるCDからの信号を受け取る基板の、銅箔(どうはく)の配線の薄さは、すごく薄いのでコンデンサ交換では要注意が必要と思いました。

今回の記事はここまでです。2023/1/12