CD-RW700 修理


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★大きな訂正があります 2022年12月28日

電源部のコンデンサ直列接続について間違った記述があります。

間違った知識によって、コンデンサを直列接続すると容量が増えるとしていたのは間違いです。 反対に容量は減るとの事でした。

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16/ 10000μF を作る為に

4700μF と 6800μFを直列にしましたが、直列にすると容量は減るらしくて、算数は得意ではありませんが、何か・・・3000μF以下の容量になる感じです。
間違いに気が付いたので、1号機と2号機のコンデンサは直ぐに並列接続に修正しました。 12月28日に修正完了

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12月30日 追加 この様に修正をしました

赤い矢印の部分を見るとコンデンサが並列接続されている事が分かると思います
これでオリジナルの規格に合いました。 オリジナルは16/10000μFでした。 耐圧が16ボルトでもよかったですが、無くて25ボルトのコンデンサがあったので耐圧を25ボルトにして並列接続。 これで耐圧25ボルトの容量が11500μFになりました。
コンデンサの接続間違いを修正した後のテストでは、2台とも順調でした。
▼ 下は最初の、間違った接続です。 コンデンサは直列接続すると容量は減るとの事です。 その間違いに早く気がついてよかったです。

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CD-RW700 修理

オーディオを楽しむ為にはどうしてもCDレコーダーは1台は欲しいところです

なぜなら個人で所有しているCDもコピーができるし、You tubeの中にはすごい数の音楽があるからです

CDレコーダーを1台所有すれば音楽の楽しみ方が変わります

好きな音楽が増えていきます

■なので2022年10月25日からCD-RW700についての説明を充実して行きたいと思います
■搭載されているCDレコーダー・ドライブの修理方法は、別のページ 「CD-W54E 修理」を参照してください。(こちらにもコピー出来る部分があればコピーをします)

■では実際にタスカムのCDレコーダー CD-RW700のコンデンサ交換作業を説明して行きます。

説明を続けて行く中で黒色のフロントパネルの機種がCD-RW700です。

CD-RW700とティアックのCDレコーダー RW800の構造はほとんど同じなので説明の中にRW800の写真も使って行きます。

(ブログを始めるとは思っていなかったのでCD-RW700の写真をあまり写していなかったからです。)

このCD-RW700の写真の中で一か所の訂正があります。

後にRW800を手に入れて分かったのですが

CD-RW700タだけでは電源部分にある16V10000μFの電解コンデンサの

耐圧のボルト数が分からなかったので耐圧25ボルトのコンデンサを2本直列につなぎ耐圧を50ボルトにしている点がオリジナルと少し違う点です。

■コンデンサを2個直列に接続をした説明のコンデンサは黄色の矢印部分にあります。 オリジナルの16V10000μFのコンデンサは紫色の部分にありました。
2本を直列にしたのでスペース的に大きくなり、オリジナルの場所に収められないのでリード線によって黄色の矢印部分まで移動をしました。 コンデンサは両面テープでもって底板に固定をしています。

■2022年10月29日 オリジナルのコンデンサの写真をUPします  

これがCD-RW700 の電源部に使われている16ボルト10000μFの電解コンデンサです。
16U に見えるのは Uではなくてボルトを示す V の文字です。 10000という数字は分かりましたが、耐圧の16ボルトはRW800との比較の中で分かりました。 なのでRW800を手に入れるまでは耐圧が16ボルトというのが分かりませんでした。
■このオリジナルの寸法的なものは、直径が16ミリ、長さが35ミリです。

■■ 豆知識

▼ この部分が大間違いです。 コンデンサを直列につなぐと合成容量は減るとの事です。

コンデンサを並列につなぐと容量は半分になるらしいです。 なのでCD-RW700 では直列につなぎ耐圧を50Vにし、容量を10000マイクロファラッドにする為に4700マイクロファラッドと6800マイクロファラッドを足して11500マイクロファラッドにしています。(現在、マイクロファラッドを小文字にしたいのですが変換がおかしくて、大文字のMFに化けます。なのでマイクロファラッドという表記を使います。)

合成容量を増やしたい場合は並列接続にする必要があるとの事です。(12月28日に 内容を追加)

本体からメイン基板を外します。

この基板のコードはソケット式でないのでメイン基板につながるコードは

そのままにしてコンデンサ交換を行います。

基板にに見えるアルミの大きな放熱板は付けたまま作業をします。

2022年10月31日 追加の説明を入れます

■後で追加説明の写真を入れます。 初めての機器修理には色々と神経を使うものです。 そこで思い付きました。 このCD-RW700の電源基板 + メイン基板への接続方法が直接的な接続です。ソケットは数か所しかありません。
と言うことは、何回も本体からメイン基板の取り出しを行っても、ソケットによる接触不良、あるいは接続不良のリスクが少ないという事になります。 なのでメイン基板のコンデンサ交換は2段階で交換をして、一度仮組をしてテストをして、交換前の液晶の表示状態が同じであれば、第一段階から進んだ第二段階の交換へ進めば、メイン基板でのコンデンサ交換の失敗を防げると思います。
■■メイン基板の作業をどの様に2段階に分けるかは写真を入れた時に説明をします。
■■第一段階のコンデンサ交換が終わり仮組をしてのテストはメイン基板を本体に戻す必要はありません。 本体の上に厚いダンボール紙を乗せ、その上にメイン基板を置けば電気的なショートを起こしません。 その状態にしてメイン基板にソケット接続を行い。 準備が整ったので本体の電源ボタンを押してみる方法です。

しかしここではまだ修理は完了していないので不具合はまだ継続中であることを忘れてはいけません

■■完全な修理が終わるのは、CDドライブの上にあるグリーン色の基板のコンデンサ交換、そして本命のCD-Rドライブ(CDドライブ)のコンデンサが交換が終わり、テストをしてからが修理が完了したと言えますので、メイン基板だけのコンデンサ交換では修理は完了していないので最初の不具合は継続中なのです。 なのでメイン基板の交換を終えてもまだ不具合が続いているとしても、それは当然なので落胆する必要はありません。
■■後で、メイン基板のコンデンサ交換を2段階にする説明の写真を入れます。

2022年11月1日 追加写真を入れます

追加写真の説明は後日とします(写真は画像サイズが小さいので写してしまったので拡大をすると画像が少し荒れるかも知れません)
■ブロックに分けてコンデンサを交換を進めて行くという方法は提案です。 ①、②のブロック分けに関係なく一度に交換してみるのは個人の自由です。
※ブロック提案をしたのは、今までは一度に全てのコンデンサを交換する方法で行っていました。一度に全てなのでコンデンサを交換しても不具合が残った場合、どこの部分が不具合を発生しているのかが分からなくて修理を諦めた場合もあります。 もしもブロックに分けて交換をしていれば、不具合箇所の発見もしやすくなると思いました。 なのでブロックに分けてのコンデンサ交換を提案してみたのです。 ブロックに分けてコンデンサ交換をするのか、それとも一度に交換してしまうのかは個人の自由です。
2022年11月1日 解像度を上げて写し直したのでUPします       解像度を上げたので画像を大きくしても細部まで見られます。
▼フロントパネルの色が黒なのでCD-RW700であると分かります。 RW800 と CD-RW700 の基板は全く同じです。 ソケットは紫の丸、赤の丸を合わせて5個のソケットがあります。
赤の丸の接続されていない(空いている)ソケットはRW800 では使われます。 
▼RW800 の写真を入れます  フロントパネルの色がシルバー色です。 RW800 では赤丸で囲んだソケットが使われます。

赤丸で囲んだ2個のコンデンサ規格は 63/220μFです。 普通タイプでの耐圧 63ボルトが無かったので、オーディオ用を使いましたが 普通タイプには100/220μFがあるので、それでもよかったと思っています。
※オーディオ用を1個、2個くらいでは音は激的に高音寄りに行かないので、耐圧63ボルトに拘るのであればオーディオ用でも良いと思います。 オーディオ用を使わない場合には 100/220μFにしても良いです。
※ちなみにRW800でも同じ個所にコンデンサがあります。 規格は50/ 220μFになっています。

オーディオ用コンデンサを多用すると音質が高音寄りに行くので、音のバランスが崩れます。普通タイプのコンデンサで交換を行うのが良いです。

詳しくは分かりませんが、紫色のラインがありますが、このラインから手前が電源部分になるのだと思います。
▼黄色の矢印の箇所に16/10000μFがありました。 写真ではジャンパー線でもって矢印先に移動をしました。
※後で拡大写真を載せますが、赤丸の中には、スプリングがあります。組み立てる時、忘れないようにします。スプリングの役目はよく分かりません。アース用なのか? それともグリーン色の基板の静電気を逃がす為なのか? その役目はよく分かりませんがスプリングがあります。
▼グリーン色の基板は多層基板なので、普通の抜き方ではななかコンデンサが抜けません。 よって多層基板ではこの様な交換方法になります。
元のコンデンサの、足の残りを出来るだけ長く残します。 その残った足に新しいコンデンサをハンダ付けします。

基板にに付いたままでも作業の邪魔にはなりません。

追加の写真と説明を加えたので、説明の流れに混乱するかもですが、個人個人で流れを整理しながら読んで下さい

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メイン基板を裏返すとこの様に見えます。

この様に裏返しても自由に動かせるので作業は楽です。

色々と分解をして行く中でもって、ビスが本体から取り除かれますが

その外したビスは赤い印のように元のネジ穴に数回回して仮止めをしておきます。その様に仮止めをしておくことによってビスの紛失やビスを間違ったネジ穴に差し込むことがなくなります

(機器の中に使われているビスには、タッピングビスやネジ山のピッチが短い細目というビスが使われています。タッピングビスを細目のネジ穴に差し込むと

ネジ穴が直ぐにダメになり次の組付けの時はネジ穴の役目をしなくなります。)

この写真では見えませんが基板のリア側にある入力ピンや出力ピンを固定するのに使われているタッピングビスもやはり仮止めをして付けておきます。

■■※しかし組み立ての時の重要な点としては、その様に仮止めをしているビス類を仮止め部分から外して組み立てることです。

■■仮止めをしているビスを外さなければ絶対に元の位置には収まりません。

■■その様に分かっていても組み立ての時、仮止めのビスを外すのを忘れて焦る場合がかなりあります。その点は注意しておくべきです。

説明から少し横道に入ります

■CDレコーダーの修理は過去に7台くらい行っています。 最近ではこのCD-RW700 が2台成功 ティアックのRW-02が1台成功 ソニーのRCD-W1が1台成功 していますが、修理に悪戦苦闘の機種もあります。
CD-RW700 とほとんど同じのティアックのRW800も、あり合わせのコンデンサを使いながの修理なので悪戦苦闘に入りかけています。
修理に成功をした機種もあるけれども、失敗をした個体もかなりあります。個人的な修理方法を説明しているものなので、いつも成功するとは限りません。

 修理にはいつも何らかのリスクがあると考えていて下さい。

■ジャンク品を手に入れての修理には、同じ機種のジャンク品を後、1台か2台を手に入れての修理になる場合もあると思っていて下さい。
■修理が成功をしたCD-RW700 2台の内の1台にはドナーとしてのジャンク品を別にゲットしなくてはいけませんでした。 落札をしてみると、電源が入り、トレーも出てくるのですがトレーのストッパーに不具合があり、出終わる直前にガクッと出が斜めになって止まりました。
それでし修理にならないので同じ様なパソコンの内臓型CDドライブを落札したところ、内部の形が違いCDドライブの修理を諦めました。 なので次のドナーを捜しました。 ティアックのRW800tがあったので落札し、CDドライブのコンデンサを交換して修理をし、CD-RW700 に搭載し修理がやっと成功をしました。 後の1台はドナーも必要がなく順調に修理が成功をしたと思います。
■修理に成功をした2台のCD-RW700の製造年を調べました。     この機種は電源コードが直出しです。 全てではないですが直出しのコードにはコードの製造年が印字されています。 その製造年が機器の製造年を表示したことになるので1台が2002年製 2台目が1999年製でした。 悪戦苦闘のRW800は1999年製でした。
■CD-RW700 はすでに20年以上経過をしています。 特別な例外を除いて多くの個体がコンデンサ交換をしなくては正常な動作、機能を維持できないはずです。 しかしメイン基板がシンプルで基板のタイプも普通タイプであり、コンデンサの数もそれなりなのでコンデンサ交換は簡単な部類に入ります。
CDドライブの上にあるグリーン色の基板もコンデンサの交換方法を読めばコンデンサの数が少ないので簡単です。(このグリーン色の基板は多層基板です)
修理が成功するのかどうかはCDドライブそのものか、ドライブ内部のコンデンサ交換がカギを握っていると思いますが修理方法の説明を読めば比較的にコンデンサ交換は成功すると思います。
なので、CD-RW700 の修理全体を考えると修理が簡単に行える機種だと思います。
■これから先は修理に関しての説明を詳しく書いて行きます。

基板から実際にコンデンサを外します

■基板からコンデンサを外す方法は数種類あります。

かなり製造年の古い機器などの基盤の裏側を見ると銅箔のプリント配線の幅は広く、また銅箔の厚みも今と比べて厚いので基盤からコンデンサをかなり強引に引き抜いても銅箔の配線は傷みませんでした。

■けれども比較的新しい製造年の機器を見ると昔の基盤と全く違うことに気が付きます。

■今の機器は高機能、高性能化、高音質化、またコストカットなどによって基板の表と裏に銅箔の配線があり、その基盤に付けられる部品の数も多く銅箔の配線の複雑化と配線幅の微細化などによってコンデンサを基板から抜く時、少しのミスによって■銅箔の配線を断線させて機器を使えなくする危険が高い確率で存在しています。

なので基板からコンデンサを外す時は細心の注意が必要ですが、それ以外にコンデンサを外す方法も知っておかなければいけません。

■その外す方法を少し説明します。

外す方法の種類は数種類ありますがこのCD-RW700 またはRW800で使う方法を説明します。

上の図は基板にコンデンサが付いている状態です。

■黄土色が基板の表側です。カットと書いている部分をニッパでスパット切ります。

するとコンデンサの足の、下の部分は基板に残ります。

その基盤を裏返すと下の図になります。 基板を裏返すのだから図では当然に基板の裏側、緑色の面が上になります。

■その裏返した状態でもって、ピンセット(後で写真を載せますが鷲口という先が曲がったピンセットが使いやすいのでそのピンセットを使います。) ピンセットでコンデンサの足の残りを抜く時は、ちょうど、指や足先に刺さったトゲを抜く感じに似ています。 すごく慎重になってトゲを抜くと思います。 その様な感覚で足の残りの部分を基板から抜きます。 ※慣れると意外に上手になります。

■半田ごてで足の残りの部分のハンダを溶かし、ピンセットで足の残りを基板か抜きます。

この写真がピンセットを使って足の残りを抜く状態です。(写真では先が直のピンセットですが、鷲口という先が曲がったピンセットが使いやすいです。

コンデンサの残りの足を抜いた後、運がよく穴が開く場合がありますが

穴が塞がったままの場合には絶対に穴を開ける作業をします。

銅箔(どうはく)の配線を簡単に言うと、配線を基板に貼り付けているだけです

■ただ張り付けているだけなので雑に配線を扱うと配線は簡単に基板からはがれて修復が困難になります

■■(今の基盤の配線は幅が小さく、銅箔の厚みも極度に薄いので普通の方法で基板の表側から抜くと銅箔が穴に引き込まれて、コンデンサを基板に固定する部分が無くなってしまう場合があります。ピンセットを使っての方法はその銅箔の配線の断線を防ぐ為の方法です。)

■ ただ、コンデンサの足の部分をカットする時には足の近くある別の部品を  カットしないようにしなければいけません。

一度、コンデンサの足と共に近くあった小さな抵抗のリード線も切断して   非常に焦ったことがあります。

■■なのでコンデンサの足の周りにある別の部品に注意しながら足をカットしなければいけません。

写真は足の残りを取り除き、コンデンサの足が入る穴を開けている状態です。

※写真はに空き缶が写っていますが、空き缶は非常に便利です。        半田ごてに電気を通し続けていると、半田ごての先の部分はペースとの残りやハンダの残りによって、黒いススが溜まるようになります。
そのススが、半田ゴテの先端溜まりだすと色々と困ります。半田付けする部分をピンポイントで狙えない。溶かす部分のハンダにうまく熱が伝わらいなどの困った事が発生してきます。
なので、空き缶の切り口に半田ごての先をこすり付けて、その黒いススを取り除く時に空き缶は非常に便利なのです。
■また、ハンダ付けが終わった後には必ず、コンデンサの余分な足は切り取ります。その切り取ったカスを空き缶の中に捨てられるので空き缶は便利なのです。

.■ハンダを吸い取らす線は量販店での電気部品売り場にある平行ビニールコードという電気コードを1メートルくらい買います。

そのコードの種類ですが普通の電気コードでもって断面積が重要です。

断面積の大きさが1.25㎟のものと断面積が0.75㎟のもの との2種類あればOKです。1メートルずつあれば当分は使えます

このビニールコードを使う時は被覆を数センチほどはがしてペーストに■半田ごての先端を入れてペーストを■溶かしてコードにペーストを■タップリとしみ込ませます。

するとハンダをよく吸い取るからです。

ペーストをタップリしみ込ませた銅線の先端を穴を塞いでいる■ハンダの上に置きその銅線の■上に半田ごての先端を当てるとハンダが銅線に吸い取られて行き、コンデンサの足を入れる穴が開きます。

■ コンデンサの足を切る方法は基板にある全てのコンデンサに対して行うものではありません。基板の裏を見て、コンデンサの足を止めているハンダ部分を見て、基板の表からコンデンサを引き抜くと銅箔の部分が穴に引き込まれて無くなってしまう感じがした時に、行う方法です。 それは直観です。基板の裏を見ると分かります。

写真を使って説明をします。

※ちなみにこの写真はCD-RW700の基盤ではないですが説明の為にソニーのCDP-CX350の基盤を使って説明をします。

■ 基盤の裏のコンデンサの足は、「は=ハ」の字に開いています。慣れると見分けがつくようになります。 慣れるまでは交換するコンデンサの足の部分に■マジックで印を付けておくとよいと思います。

写真で赤の四角枠で囲った部分にあるコンデンサの足は幅の狭い配線によって通じています。

■この様に配線幅の狭い配線は、基板の表側からコンデンサを引き抜くと必ず コンデンサを固定する足の部分の銅箔が表側に引き抜かれてしまい、銅箔が無くなり、新しいコンデンサの足を穴に通しても裏側に銅箔が無いのでコンデンサを固定することが出来ません。

なのでジャンパー線を付けられたらラッキーですが比較的新しい機器の基盤では銅箔の配線が込み入って、細いのでジャンパー線を付けるのもかなり難しくなっています。

写真での黄色の楕円の部分の足は幅の広い銅箔線なので表側からコンデンサを引き抜くことが出来ます。

■ 表側からコンデンサを抜くと基板裏の配線を断線させる■予感がする時は  説明している様な表からコンデンサの足を切り、基板の裏からコンデンサの足の残りを取り除き、半田ゴテでコンデンサの足を入れる穴を開けけるという方法をとってください。

ニッパ、ラジオペンチの造りは良いものを選びます

■ニッパと ラジオペンチは重要な道具です。

必ず量販店でもって■切れ味のよさそうなもの、ラジオペンチであれば■先がピタリと合っているものを買います。少し金額が高いかもしれないけれどもきっと役に立ちます。

ピンセット類はダイソーのものでOKです。ピンセットの先が曲がったものが鷲口のピンセットです。最初は使いずらかったけれども慣れると大変便利な形と分かりました。

■ラジオペンチは少し大きめの物と 新しいコンデンサの足を曲げるために造りの良いものが必要です。 大き目のラジオペンチは手が入らないくらいに部品が密集した部分でもって、コンデンサを引き抜く時に必要です。(どの様な時にコンデンサを引き抜くかは後で写真を使って説明します。)

■ニッパの刃先は薄くて切れ味の良いものを買います。刃先が薄いのは説明した様にコンデンサの足を切る時に便利だからです。

■ また、コンデンサの足をハンダ付けをして、不必要な部分の残りを切り取る 時には必ず指先で切り取る足の部分をつまんでおきます。そしてニッパで切った後、絶対に切った余分を飛ばしてはダメです。と言うのも切りかすのリード線(コンデンサの足の部分の線)が飛んで行き 基盤に付着していた時、そのリード線が配線のショート状態を呼んで機器が誤動作や壊れます。

また、足に刺さる場合もあります。なので切り取ったリード線のカスは空き缶に入れるのが良いです。

■ 余談ですが一度ありました。

ソニーのラジカセの修理でもって、ジャンパー線が必要でした。そのジャンパー線の不要な部分をニッパで切り取りました。

その時、切り取った不要なジャンパー線が基板に付着していたのを見逃しました。そしてそのまま組み立てました。

電源を入れると基板に付着していたジャンパー線が基板上でショート状態を  起こして液晶表示がチカチカと点滅を始めました。

当然にまた分解をして原因が分かりました。切り取ったジャンパー線が基板でショート状態を起こしていました。

■ なのでハンダ付けの後、不要な足のリード線は必ず指先でつまんおいて  ニッパで切り取ります。もしも切りかすを飛ばした場合には必ず切りかすを見つけて廃棄をします。

コンデンサの足はなぜ曲げる必要があるのか

それは基板裏の銅箔の配線を断線させない為に足の曲げが必要なのです

コンデンサの足の曲げがあれば、その曲がりがストッパーになりコンデンサが基板の裏に沈まない様にする為です。足の曲げがないコンデンサは、コンデンサの足が基板裏に沈み込んで、配線を断線させる危険が高いです。

※しかし、このCD-RW700と RW800の基板にはコンデンサの足を曲げないで取り付けられているコンデンサがあった様な感じがしましたが。

右の図のように足に曲がりがない場合、コンデンサが押されると基板裏の配線はただ基板に貼りついているだけの状態なので簡単に基板から離れて断線をします。その断線を防ぐ為にコンデンサの足の曲がりがあります。

■ コンデンサの足の曲がり幅はだいたいコンデンサの直径と同じです。

■ しかし大型のコンデンサには曲がりが必要ありません。基盤を見ると分かります。

また最近の基盤には小さなコンデンサでも曲がりを必要としないでそのままの足幅でもって基板に収まるものもあります

コンデンサ交換に必要なその他の道具

この様な道具も必要です

半田ゴテが3本見えますが3本あると便利です。

空色の半田ゴテはダイソーで買った30Wです。一年前に買った時は1本が300円でした。今は価格が変わり値上がりして500円になっていました。

この30Wの半田ゴテは2本必要です。CDレコーダードライブに使われている表面実装という電解コンデンサを基板から外す時に2本が必要です。

(昔は別の方法で表面実装のコンデンサを外していました。その方法も必要な時があるので後で説明をします。この半田ゴテを2本使っての外し方は昔、あるブログで紹介されていました。それを見た当時は、なんと面倒なことをするのだろうかとその方法に懐疑的でしたが最近はこの方法が良いと思っています。

しかし今回また、別のブログでもってハサミの様な半田ゴテらしきもので表面実装のコンデンサを挟み、右、左と回している内にベース部分を残して表面実装を外す方法を見ました。いずれその方法を調べるつもりです。)

赤い半田ゴテは40wです。使う機会は少ないですが電源部にある大きなコンデンサを基板から外す時に使います。

半田ゴテのプラグに使うタップスイッチが見えますがこのスイッチは意外と便利かもしれません。

もう一つは半田ゴテの温度調節器です。最初の頃は使っていましたが今はなぜか使う機会がないです。

拡大メガネや保護メガネが必要な時があります。

保護メガネや倍率の高いメガネは表面実装のコンデンサを半田ゴテを2本使って基板から外す時に必要です。

表面実装のコンデンサを外す時には表面実装のコンデンサを半田ゴテ2本で挟むような感じでもってハンダ部分を温めてハンダを溶かして外しますが慣れない場合や、慣れていても表面実装のコンデンサに半田ゴテを当てている時間が長くかかる場合があります。

その時、場合によっては熱膨張の関係でもってコンデンサから煙が噴き出る場合があります。場合よっては少し弾ける飛ぶ場合があります。

コンデンサの中の電解液は強い酸性を持っているので目に入れば大変なのです。保護メガネや拡大メガネを掛けておく必要が絶対にあります。

こんなものも絶対に必要です。

ペーストとハンダは当然に必要ですがAP-200-1と書かれている物はエアコンの配管に使われる穴塞ぎのパテです。かなりの粘着性を持っています。

その粘着性が役に立ちます。新しい時は粘着性が高く必要以上にネチャネチャして少し使いにくいですが少し汚れてくると丁度よい粘着力になります。

大き目の大豆くらいの大きさにして、基板に新しいコンデンサをセットした時、コンデンサがグラグラしてハンダ付けが難しいので仮止めをするのに使います。

粘着性があるので簡単に基盤とコンデンサに着いて基盤を裏返しにしてもコンデンサをシッカリと保持しています。なのでハンダ付けをする時に両手が使えます。

左手にハンダ、右手に半田ゴテを持てるのでハンダ付けが簡単になります。

パテを使っていると汚れてきます。汚れてくると粘着力が落ちます。その時は少量の新しいパテを加えて練りこむとまた丁度いい粘着力が出るので使いやすくなります。

この配管用パテは量販店で買います。一番小さな量のパテで十分です。値段は100円以下です。

ドライバーを数種類用意します

精密ドライバーセットはダイソーにある安いものでOKです。

コード類のソケットのロックを外す時に使います。

(+)ドライバーが数種類あると便利です。

赤い柄のものは先端のタイプがNO.2番ですが軸の直径の大きさが少し違います。軸径の小さいものはCDレコーダードライブを本体から外す時に便利です。

写真にはないですがやはり(+)ドライバーで先端のタイプがNO.1の物も必要です。CDドライブを分解する時やCDドライブ内のCDディスクをクランプする部分を外す時に必要です。NO.1タイプの先端は小ネジに使うドライバーです。

多層基板での、新しいコンデンサの取り付け方の例を数例紹介をします

例目は、CD-RW700 と RW800 です。 ここの説明で使った写真で説明します。
▼CD-RW700 と RW800 のグリーン色の基板は、ケースとの間のスペースが狭い為に、写真の様に新しいコンデンサを寝かせて取り付けます。

▼次はティアックのCDプレーヤー PD-H380 だの多層基板の例です。
▼この、PD-H380は、コンデンサの上の高さにすごく余裕があるので、新しいコンデンサを直立して取り付けられます。 矢印のようにコンデンサの根元でカットをして、リード線(切った足の部分)を少し出します。
▼上方向に余裕があるので、コンデンサを直立させる為に、新しいコンデンサの足を L形 に曲げます。
▲そして、曲げた部分に少しハンダ盛りをしておきます。

後は、基板にある、少し残っているリード線の先に L形 に曲げた足をハンダ付けをしていきます。 そして、それがこの様になります。

▲高さ方向に余裕があるので、新しいコンデンサを直立させて取り付けられます。

次はかなり難しい多層基板の例です

機器はティアックのCDレコーダー RW-02 です

この機種は基板にコンデンサの数が多い為に、基板の表側と、基板の裏側に新しいコンデサを分けて取り付ける必要があります。

簡単に、コンデンサを基板の表側と 裏側に振り分けた写真を載せます。

基板の表側です。 基板の上にCDドライブがあるので、基板の手前には上方向のスペースがありません。 なので新しいコンデンサは寝かせています。   後ろ側は高さ方向に余裕がある為に直立させています。 しかし、この後方にはコンデンサが密集している為に、全てのコンデンサを取り付けられません。

▼なので、かなりの数のコンデンサを基板の裏側に移動をさせています。

▼基板裏に移動をしたコンデンサを拡大してみます。

多層基板のコンデンサ交換が、この様に面倒なのはコンデンサが基板から非常に抜きにくく、また反対に新しいコンデンサの足を差し込めない事がコンデンサ交換を難しくしています

なので、多層基板のコンデンサ交換はもくもくと、コツコツと行うしかありません。忍の一字の作業です。


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