ボーズ SSS-1MCの修理


■ 2022年10月22日 記事を読み返してみるとぶろぐを始めたばかりでもって、説明が足らなかったり、説明の流れを修正した方が良いと思われたのでいずれ記事に訂正を行っていきます。

ボーズのSSS-1MCの発売開始は1997年とのこと。
もしも初期の個体であればすでに25年が経過をしています。

しかしまだまだ人気がある製品です。
オークションではジャンク品でも時にはかなりの高額になります。

人気の秘密はもちろん音質ですが
リアパネルにあるトーン回路に似た音質調整のダイヤルがあるのが
もう一つの人気の秘密であるとどこかの記事で読んだことがあります。

写真に写すのはちょっと面倒だったのですでに分解している個体の
リアパネルをスキャナでコピーをしました。

黄色の四角で囲んだ部分にある音質というよりは音響効果ダイヤルとでも
呼んだ方がいいダイヤルも人気の秘密らしいです。

■ 確かにリアパネルにある音質調整というよりは音響調節に近いのでしょうか。この調整ダイヤルの効果はかなり有効に感じます。

オークションで手に入れた1号機はすでに修理が終わり
問題なく使えるので今更、分解をしたありません。

修理途中の2号機の様子でSSS-1MCの修理というか
コンデンサ交換の説明をします。

分解したそれぞれの基板を紹介します。
これがメイン基板です
。 ■いずれ、コンデンサの配置図をUPします。
コンデンサは意外と少なくてスッキリとした基板です。

リアの端子の中のひとつです。

この基板の裏側も見てみます。

配線の幅を見ると極細です。
前に説明したカエルのおたまじゃくしの配線です。
頭がありしっぽがある配線です。

■新しく文字を挿入します                         この、おたまじゃくしの配線がある時は、当然に基板の表からコンデンサの足を切り、基板を裏返しにして、表側で切った足の残りを、ピンセットと半田ごてで足や指に刺さったトゲをピンセットを使って抜く感じでコンデンサの足の残りを抜いていきます。
■この方法でないと細い銅箔の配線は表側に引き抜かれてしまい、新しいコンデンサの足をハンダ付けをする銅箔がないので修理は失敗をします。       おたまじゃくしの配線の時は注意が必要です。
■■製造年が古い機種、正確に何年とは言えませんが1990年よりも古い物?では基板の銅箔のエッチングの厚みも厚く、銅箔の幅も太いものでした。なので基板の表側から半田ごてをもちろん使いますがかなり強引にコンデンサを引き抜いても銅箔の配線は無傷でした。
■■しかし製造年が新しくなると、製造コストのカット、高機能、高性能へ向かう中において基板に載せる部品の数は多くなるし、部品の高密度化になるので 基盤の中は部品がいっぱいになります。 そして場合によっては基板の裏表の両面に部品が付くので銅箔の配線は当然に、厚みは薄く、配線の幅も髪の毛に近いくらいのものもある様になりました。
■■製品もその様に高機能、高性能に向かうので修理をする人にとり、今までの様なコンデンサの交換方法では失敗をする様になります。
■■今のところ、個人的に覚えたコンデンサの交換する技法は4つ。 普通のいままで交換方法、二つ目はコンデンサの足を切り、基板の裏側からコンデンサの残りの足を抜く技法。三つ目は多層基板と呼ばれるコンデンサがもっとも抜きにくい基板での技法。四つ目が表面実装と呼ばれるコンデンサの取り外し方の技法
上に書いた4つの技法があればなんとかコンデンサの交換が行えると思います。 いずれその技法を書いて行きます。

このおたまじゃくしの配線の時、基板の表側からコンデンサを
抜いたら完全に裏のおたまじゃくしの頭の部分の銅箔は
表側に引き抜かれて新しいコンデンサの足を入れてもハンダ付けは
出来ないので、前に説明をした表側の足の部分をニッパで切って
裏側からピンセットと半田ゴテを使って足の残りを抜くという方法で
コンデンサ交換を行います。

リアパネルにあるコンセントです。

この基板の裏側を見ます。

この基板には交換をするコンデンサはないけれども
この様に銅箔の配線の幅が広い部分にあるコンデンサは表側から
引き抜くことが出来ます

スピーカー端子の近くの基板です。

この基板の裏側を見ます

丸で囲んだ部分にあるのがコンデンサの足です。
その銅箔の幅の広さを見ると十分に広いことが分かります。
このような幅の広い配線でのコンデンサは表側から引き抜くことが出来ます。

次の基板はチュナー基板です。
ラジオは使わないのでチュナーのコンデンサは交換していないけれども
説明するのにチュナー基板を使います。

赤い印はコンデンサの足の向きを示しています。
表側のコンデンサの足の向きを覚えておくと
基板裏のコンデンサの足がどの部分にあるのかが判断しやすくなります。

赤い印だけを見ると、足が横向きのコンデンサが6本です。
このコンデンサの足の向きはコンデンサに印字されているマイナス端子を示す
白色の線を基準なして足が横向きになっているのか、それとも縦向きに
足が向いているのかを判断します。

なので写真の中では、印の付いたものだけを見ると足が縦向きのコンデンサは
4本であると分かります。

■■コンデサが混みあって取り付けられている場合には、基板の裏側において  と取り除く足の部分にマジックで印を付けておくと間違わないですみます。今でも混みあった配線の時にはマジックで取り除く足に印を付けています。

このコンデンサの足が横向きなのか、
縦向きなのかを覚えておくと、裏側にある数多くのハンダ点の中から
目的のハンダ点を捜すのに役に立ちます。

チュナー基板の裏側だけでも多くのハンダ点があります。
この様に数多くのハンダ点から交換をする為に作業をする
ハンダ点を見つけるのに、前の項で説明をしたコンデンサの足の向きが
横向きなのか、縦向きなのかで目的のハンダ点を知ることが出来ます。

ハンダ点は数が多いので赤い🔲で囲んだ部分に限っての
説明をします。

赤い枠の部分を拡大します。

メーカーが付けた黒い点は無視をして、ハンダ点を見て「ハ」の字に見える
ハンダ点がコンデンサの足です。
しかし電解コンデンサの足も「ハ」の字
フイルムコンデンサやその他のコンデンサも「ハ」の字に足の部分が
曲げられています。

なので、表側の交換をする目的のコンデンサを見て、基板裏の「ハ」の字の
位置を探ってコンデンサを交換します。

🔲 と同時に写真の中の銅箔の配線幅を見ると
  おたまじゃくし の配線です。頭があり、しっぽがある配線です。

なのでこのチュナー基板のコンデンサを交換するとしたならば、
表側から目的のコンデンサの足を切り、基板を裏返し、
ピンセットを使ってのコンデンサの足を抜きます。

その手法を使います。
この方法でしかコンデンサの交換は無理です。
表側からコンデンサを抜くと必ず裏の、頭の部分の銅箔は無くなり、
コンデンサ交換は無理になります。

この手法です。

後は銅線でもって穴あけをする

面倒な作業ですが、この方法でしか おたまじゃくし似の配線がある基板での
コンデンサ交換は無理です。

疲れるけれどもコツコツとピンセットで足を抜き、その後は銅線でもって穴開けをする。 なので相当にストレスが溜まります。

その様にストレスを感じたら作業を一時中断をして疲れを癒す何かの方法を見つけてください。

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▼ 次はボリュームが付いている基板です

白丸が見える箇所のコンデンサは外しています。

縦の基板は小さく、表面実装のコンデンサがかなり付いています。

この縦基板のコンデンサを交換する方法を今回、考えました。

縦の基板だけを下の基板から外してコンデンサを交換する方法です。

この様に外しました。

黄色の四角の部分に、足の部分のハンダ点がありました。

銅線を使って、銅線にハンダ点のハンダを吸い取らせて縦基板を抜きました。

🔲 気が付いたことがあります。
  最初はハンダ点に40Wの半田ゴテの方が良いのでは思い、
  40Wの半田ゴテを使いましたがハンダ点のハンダをよく吸い取りません
  でした。

考えるに40Wの棒先は30Wに比べて太く、ハンダ点のハンダをピンポイントで狙いにくかったからハンダをよく吸い取らなかったのではと思い、30Wの半田ゴテを使うと調子よくハンダ点のハンダを吸い取りました。

表面実装のコンデンサを外す時にも棒の先が鋭くとがった30Wの半田ゴテの方が最適です。先が尖っているので目的の箇所をピンポイントで狙えるからです。

電源基板などにある大きなコンデンサを外す時には発熱量の多い40Wが適していますが ピンポイントを狙う細かな作業には30Wが適しているようです。

■ 縦の基板を抜いた後の穴の穴あけは特に重要です。
  穴がしっかり開いていないと、コンデンサ交換を終えた縦の基板を
  戻す時、細い銅箔を基板からはがしてしまい
  基板を使えなくする危険があります。

なので縦基板を元の位置に戻す時は
差し込む足の部分を細かなヤスリでもって少し細く削るつもりです。
黄色の枠で囲んだ部分の細い銅箔゛基板からはがれると配線の修復が
大変な作業になるからです。

説明が少し前に戻ります。
コンデンサの足を差し込む穴の開き方は特に大事という説明です。

コンデンサを外してある基板の、穴あけはしっかり行います。

▲ この様な基板の場合、一度にすべてのコンデンサを抜くことはありませんが、コンデンサを抜く前には絶対的に 🔵コンデンサ配置図を書いておきます。
▲ 赤い棒と黄色の矢印で示しているコンデンサ 4本の足の切り方には注意が必要です。 理由はニッパの刃先を足の根元に差し込むのが難しいからです。
▲ 写真の様に一度にコンデンサを抜く事はなかなか無いですが、一度に抜くと新しいコンデンサを差し込む場合に楽かも知れません。

■しかし、ある程度コンデンサ交換に慣れていてもこれだけ一度にコンデンサを抜くのには感覚的にかすかな抵抗感があります。

普通は、コンデンサの足を切るのは2本ずつくらいして、新しいコンデンサを取り付けると次の2本に足を切る作業をして行くという流れで交換作業を続けて行きます。
▲ 直ぐ上の、2本ずつ作業を進めて行く場合、足を切るコンデンサの順番も考えておかなければ、足を切る作業に困る場合があります。
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この基板を裏から見ると

コンデンサの足を差し込む穴がしっかりと開いていることが
分かると思います。

縦基板です。

の裏側を見ると

交換する標準タイプのコンデンサの足は赤い部分のハンダ点だけです。
銅箔の幅を見ると、慎重にすれば基板の表側からコンデンサを
抜いても大丈夫に感じました。

🔲 1号機の時はこの様に小型コンデンサを下の基板から縦基板を
  外さない状態で交換作業をしました。

2号機は縦基板を外したので
コンデンサの交換作業は少しほど楽になると思います。

🔲 2号機のコンデンサの交換作業はまだ時期が先になると思います。
  部分、部分の作業が終わったら写真を写せるので
  追加、追加の記事で写真をアップして行きたいと思っています。

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2022年12月28日 記事を追加します

電源基板のコンデンサを交換する手順を思い出したので書き込みます

▲ 黒くて大きなヒートシンクを本体に止めているネジを、赤い矢印のネジ  1本つを残して全て外します。 すると写真の様に本体から外せます。

電源基板のコンデンサ交換はこの状態で行います。 基板にヒートシンクを付けたまま作業を行います。

ボーズの基板にはソケットの数が多いのでソケットには必ず合いマークを書いておきます。

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■この電源基板の裏側を写しました
▲ 配線の細さは見ても分かる様にかなり細いです。

なのでコンデンサを表側から抜く、普通の抜き方は出来ません。 普通に抜くと細い配線は表側に引き抜かれて配線が無くなります。

なので色々なページで紹介をしている=表側からコンデンサの足を切り、残った足の残りは基板の裏側から、ピンセットで手足に刺さったトゲを抜く感じで 慎重に抜いて行きます。
ピンセットでもってトゲを抜く経験は誰にでもあると思うので ピンセットを使って抜くのは大丈夫です。
▲ 赤い棒はピンセットを示します。 黄色い部分のコンデンサの足の残りを抜いています。 目的の足に半田ごてを当てて、ハンダが溶けるとピンセットで抜いて行きます。
▲ 残りの足を抜いた後は必ず、ペーストをタップリと染み込ませた銅線でもって新しいコンデンサが入る穴を開けておきます。

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※ この続きは工事中とします。

  近いうちに記事をアップします。