CD-RW750 ちょっと紹介 2023年 1月18日


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1月 7日 記事を追加 気になる基板の裏側を確かめました ラフな取り付けの原因が分かりました

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1月10日 2回目の録音テストは成功です 1発目のエラーは出なくなりました。再生もシンクロ ALLという表示が出なくなりました。 記事は終わりの方に書いています

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1月11日 サンヨーのドライブを分解してみました。 良い作りです。 最後の部分にその記事があります

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▼ 1月18日の記事はここからが始まりです。
オークションで手に入れたCD-RW750を少し紹介します。
RW750とルックスが全く同じのRW700を持っているので、RW750をゲットしなくてもよかったのですが、このRW750はなぜか気になる存在の機種でもありました。
CDレコーダーとなると落札価格はまだまだ高い部類に入っていました。しかし運よく安い価格で手に入りました。ジャンクと説明にあったので期待はしていませんでしたがベルト交換だけで再生も録音も機能したので少しは驚きました。
RW700もRW750も電源コードは直出しです。なのでその電源コードに印字されているコードの製造年を見ると2004年となっていました。なので手に入れた個体は2004年製になると思います。
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TEACのRW-02 や RW800、そしてタスカムのRW700 RW750などの良いところは録音前のCD-Rディスクをセットしなくても録音をしようとしている音源の音を聴けるモニター機能が付いていることです。
モニター機能によって録音レベルも決められるし、録音をする前の曲選びも出来ます。
※モニター機能を使うのにはリモコンが必ず必要です。リモコンが無いとモニター機能は使えません。 また、録音をする時に不便です。録音一時停止、録音再開の状態を繰り返して録音をするからです。
前に一度、定かではないですがRW750 や RW700には24ビットDACが搭載されているとの記事を読んだ気がします。24ビットDACはまだまだ魅力です。
その24ビットDACに加えて、このRW700 と RW750の録音の安定度が良いことが大きな魅力の一つと思います。 調子の良い個体ならば安心をして録音が出来ると思います。
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■オークションで手に入れた個体はこの様な不具合によってジャンク品になっていました。
この750での別の出品でも同じ様な状態のものが存在していたと思います。それはトレーの出し入れやピックアップを上げる為のゴムベルトの劣化による不具合です。
750に使われているベルトは劣化をするとかなり伸びる様です。 手に入れた個体のベルトは伸びきって、①のモーター側のプーリーに巻き付き、伸びきった方のベルトは②のプーリーに掛かっていました。
なのでオープンボタンを押すとベルトが少し回るのでトレーも少しだけ開くというものでした。 少しだけ開くのでCDもセットは出来ないし、CDがセット出来ないのでCDは当然、再生不能です。その様な状態でした。
別の個体の出品説明でも、トレーは開かず、再生も出来ません。本体のどの部分からか分からないけれどもゴムベルトが出て来ましたと説明にありました。そのゴムベルトはたぶん、劣化によって伸びきり、このトレーベルトがプーリーから外れてCDドライブから抜け落ちたものと思います。
なので、このRW750をゲットした時にはトレーベルトの状態を必ず確認したら良いと思います。
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運よく、直径が40Φ(ぱい)のゴムベルトを持っていたので交換をすると結果は直ぐに分かりました。トレーの出入りは問題もなくOKです。
そしてCD-Rの再生もOKでした。次は録音のテストです。その前に長く電源を入れられていないはずなのでコンデンサに電気が溜まっていないと思い、しばらくCD-Rを再生していました。
時間的にそろそろ録音テストをしても良いと思い、テストをしました。すると生のCD-Rを認識して録音状態に入ることが出来たので録音をしてみました。すると問題も無く録音が出来ました。録音後の再生も問題も無くOKでした。
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それらの事から考えると、このCD-RW750は修理をしやすい機種の様に感じます。メイン基板もコンデンサ交換が行い易い普通タイプの基板だし、表面実装が付いている基板も良く見ると表面実装のコンデンサなり、小型のコンデンサで代用したりしても交換が楽なタイプの基板に見えます。
コンデンサ交換で残るのはCDレコーダードライブの内部にあるコンデンサだけです。そのドライブはまだ分解していませんが、ドライブは年々改良されて使われているコンデンサの数も減って来ていると想像します。とすると仮にドライブのコンデンサを交換するとしても順調に交換出来るのではと想像します。
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▼ ポーズ(一時停止)にしていますが、録音状態に入る事も確認しました。
▼ そのポーズ状態を少し拡大してみます。
▲ この様に録音状態に入れる事が確認できます。

▼ 右側にあるメイン基板の様子はRW700とほとんど同じと言って良いくらいに似ています。
Aの部分に有る表面実装の基板のコンデンサ交換も楽に行える様に見えます。コンデンサを交換するとした時に、新しいコンデンサを取り付けるのにスペース的な制約が無いからです。

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▼ 比較としての、RW700の写真です。 最初のコンデンサ交換では電源部分にある16/10000マイクロファラッドの規格が分からなかったので赤い矢印の様にコンデンサを移動して対処していますが、メイン基板のコンデンサの配置と部品の配置はほとんど同じ様な感じです。

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CD-RW750のコンデンサ配置図

▲ コンデンサにクエッション ? が付いているのはコンデンサが完全に寝ているので規格が読み取れませんでした。

電源部の10/100 ? は、16ボルトにすれば問題ないので16/100でOKです。

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落札をした個体での、ラフなコンデンサ取り付け状態が理解不能です。

簡単に言えば、雑な取り付け方に見えてしまいます。基板の裏側を見ると、その雑な作業の意味が分かるのですが、裏側を見るのは後にします。

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1月 7日 記事追加 そのラフなコンデンサの付け方が気になり基板の裏を見ました

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▼ 赤い矢印の部分にあるコンデンサの足が雑に基板に取り付けられています。その「雑さ」が理解不能になっています。 一度、誰かがコンデンサ交換を試みたのか? それとも新米の作業員が作業をしていたのか? 基板の裏側のハンダ付けを見ると分かると思います。

コンデンサが倒れていたり、完全に寝ているのを直そうとするのは要、注意です。

基板裏の銅箔(どうはく)配線の状態によっては、コンデンサの傾きを直そうとすると断線する可能性もあります。

(※最近では、ティアックのCDレシーバー CR-h260iでのコンデンサ倒れを直そうとして基板裏の銅箔(どうはく)の配線を断線させてしまいました。それからというものはCDを認識しなくなりました。故障中になりました。)
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▲ 足の曲がり部分が基板から かなり浮いているので、足を曲げている意味が無くなっています。そのところが意味不明です。基板から足の曲げ部分を浮かせている意味が全く分かりません。 後で基板の裏側を見たらその意味が分かると思います。

▼ 足の曲がり部分を拡大してみます。足の曲がり部分が基板から浮いているのが分かります。

この様な時、コンデンサの傾きを直そうとすると基板裏の配線は断線をします。 この様な時は傾いたままの状態で 置いておくのが良いです。

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▲ その様にラフな付け方が気になりました。 なので基板の裏側を見ました

▲ 基板の裏側を見ても、製造後にコンデンサ交換を行った様子は無く、製造時のままの綺麗な状態の基板裏でした。

とすると、コンデンサの足が基板から浮いた感じになっているのはなぜなのか?

▼ コンデンサを抜いて、足の部分を確かめました。 足の部分の曲がりが5段階に曲げられていました。
日本や組み立てに慣れた製造国のものであれば、足の部分の曲げは2か所です。 このCD-RW750は足の部分が5段階=5ヵ所の曲げになっていました。
その、曲げが多い説明は簡単に推理できます。 組み立てに慣れない製造国で作る為に、慣れない作業により基板にコンデンサをセットする時、ミスでもって基板裏の銅箔(どうはく)の配線を断線させるミスが多い為に、苦肉の策として、コンデンサの足が必要以上に基板の穴に沈み込まない様にすめ為に、コンデンサの足を5ヵ所の曲げを作り、配線の断線ミスを少なくしたと考えられます。
▲ コンデンサの足の曲がりの不自然さがその様な理由によると分かると、ラフに付けられた様に見えるコンデンサの足の部分も納得が出来ました。

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その様に基板裏の確認をする為にメイン基板を分解したので、ついでにコンデンサを少しだけ交換する事にしました。

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コンデンサを交換するのには基板の裏の配線の幅とハンダ点の様子の確認は絶対に必要です。▼

▲ ①の線幅は細く=おたまじゃくし配線もあると分かります。
▲ ②は配線の幅を見ています。 かつがつの幅です。 もしもハンダ点の③の部分が曲げられていると基板の表側からコンデンサの足を切り、基板の裏側からピンセットを使いコンデンサの残りの足を抜く技法を使いますが、③のハンダ点を見るとハンダ点から突き出たコンデンサの足は曲げられていません。半田点から足が直線に出ています。

ハンダ点からコンデンサの足が直線に出ている場合は、この基板の様にかつがつの配線幅でも基板の表側からコンデンサを抜ける場合があります

▼ 電源部分を見てみます。線幅はまずまず。ハンダ点の足は曲げられていません。ハンダ点から直線に出ています。

なので基板の表側から抜くことが出来ます。

※しかし、出力端子に近い部分=オーディオ(アナログ)部分の配線は細い可能性があるので基板の表側からコンデンサを抜けない可能性もあります。 その場合には表側からコンデンサの足を切る技法になります。
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▼ ハンダ付けは出来るだけ、リード線の手前にコテ先を持って来ます。そしてコテ先にハンダを持って行きます。

▲ その様にリード線の手前にコテ先を持って来ると、ハンダが良く付きます

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▼ コテ先をリード線の向こう側に持って行くとリード線の根元にハンダを持って行ってもハンダに熱の伝わり方が悪く、ハンダが溶けてハンダ付けが終わるまで時間が少し多く掛かります

■追加説明をします

上の写真▲ では、コンデンサの足(リード線)の後ろ側に半田ゴテのコテ先を持って行っていますが、今回のCD-RW750や CD-RW700のメイン基板のコンデンサ交換では基板が立った状態でコンデンサの足をハンダ付けします。
その場合、見かけの状態ではリード線の向こう側にコテ先を持って行く様な感じになります。
その場合、左手に持っているハンダをコテ先に持って行く方向が重要になります。 上の写真ではリード線を真ん中にしてコテ先と持って行くハンダが対峙しているので熱が伝わりにくいと説明しましたが、上の写真の場合でもコテ先に近づけるハンダの方向が写真の様ではなく、リード線から見て、コテ先と同じ方向からコテ先にハンダを持って行くのは正解の方法です。 ハンダが直ぐに溶けてハンダ付けが完了します。
■まとめると、リード線を真ん中に考えて、コテ先と対峙するA方向からハンダを持って行くのではなくて、やはりリード線を真ん中に考えてコテ先と同じ側からハンダをコテ先に持って行くのが良い作業方法です。 熱がハンダに早く伝わり、直ぐに基板とリード線がハンダ付けされます。

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個人的にコンデンサ交換を行う場合、基板にコンデンサの足(リード線)を差し込んだ後、その足を「ハの字」の形に曲げる必要はありません。
まだコンデンサ交換が行われていない基板を見ると、基板裏のコンデンサの足は「ハの字」の形に曲げられている場合が多いです。 ですが・・・、それはメーカーの作業上に必要な曲げと思います。 個人でコンデンサ交換をする場合にはそのコンデンサの足は「ハの字の形」に曲げる必要はありません。
個人的にコンデンサを交換する場合、基板の裏に出た足の部分を「ハの字の形」に曲げると ①つには銅箔(どうはく)の配線の断線を招く危険があること。 ②つ目には足を曲げる事によりハンダ付けが少し難しくなる点。などが考えられるので基板裏に突き出たコンデンサの足は「ハの字の形」に曲げる必要はありません。 その方が基板の配線を傷めないし、作業効率が良くなるのでイライラするストレスが減ります。
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▼ 1月 6日交換をするとすでにコンデンサの電解液がガス化して抜け始めている状態が見えました

▲ ①と②は、63/220のコンデンサです。 ①はまだ電解液の抜けは見えませんが、②はかすかに電解液のガス化が始まり抜け始めています。コンデンサの底のゴムの部分に変色が始まっています。
▲ ③と④は、25/470のコンデンサです。 ③の底はハッキリとした変色が見え、かなりの電解液がガス化して抜けているのが分かります。

▲ ④も底に変色が現れて、すでに電解液のガス化により抜けているのが分かります。

▲ ⑤もすでに電解液が抜け始めています。 35/100のコンデンサだと思います。
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※製造年が古いアンプなどでは、コンデンサの電解液のガス化がハッキリしている場合があります。 コンデンサの底はハッキリと茶色に変色をして、電解液がガス化をして抜け出た跡が基板にもハッキリと残っているものもあります。
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今回は電源部分だけの交換です

使うコンデンサ

▲ 25/470の手持ちが無いので変更をして25/1000を使います。 容量が倍以上ナセするけれども問題は無いです。
2004年当時のオリジナルの容積は今のコンデンサよりも大きいです。 古い機種では省エネという目標が低かったのかコンデンサの容積も今のものよりも大きいです。
なので2004年当時のCD-RW750に使われている35/100の容積も大きくて、今の35/100では容積が意外と小さく見えます。 しかし省エネ設計がされていないCD-RW750に使うコンデンサは、その見かけの容積が同じくらいのコンデンサを使った方が安心なので、35/100のものは50/100に変えて使いました。 それにより見かけの容積は同じ大きさになりました。
CDレコーダーは意外と電力を使うので交換するコンデンサの見かけの容積もオリジナルの容積に近づけて使うと安心が出来ると思います。 2004年当時の16/100の容積は今の16/220や25/220くらいと同じになると思います。
63/220はCD-RW700と同じでもって、耐圧の63ボルトを優先したのでオーディオ用のものを使いました。 しかし、普通タイプの100/220でも大丈夫です。
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▼ 電源部の10/100は16/100に。 35/100は50/100にしました。 大きい35/4700は持っていないのでしばらく後に交換です。 16/10000も後から交換です。
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CD-RW700での交換の時は放熱板を外さないで交換しましたが、今回は放熱板を外しました

外してみると作業が意外と楽でした。

▼ 放熱板を外すと、この様になるので作業が楽でした。 放熱板を外すのは簡単です。 難しくありません。 しかし、組み立ての時には、トランジスタ部分に塗る=放熱グリスがあると安心が出来ます。
▼ 放熱グリス
放熱用グリスは発熱をするトランジスタと放熱板の密着性を高めて、熱くなるトランジスタの熱を放熱板に逃がす為に使います。

放熱用グリスは色々なタイプのものがあります。 トランジスタを放熱板から外す必要がある場合には、放熱用グリスがあると安心をして作業が出来ます。

もしも放熱用グリスが用意できない場合、トランジスタや放熱板に残っている放熱用グリスは絶対に拭き取らない様にしてそのままにしておきます。 拭き取るとトランジスタの熱が逃げにくくなるのでトランジスタを傷めます。

「道具」や色々な修理の部分で紹介をしている=エアコンの配管穴用のパテを使い、コンデンサを基板に取り付けて行きます。

「配管用パテ」を使うとハンダ付けをする前のコンデンサを基板に固定出来るので基板の裏のハンダ付けをする場合に両手が使えるので助かります。 左手にハンダ、右手に半田ゴテを持つ事ができるので作業が簡単になります。

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▼ 下の様にオリジナルの容積と同じ容積になる様にコンデンサの規格をそれぞれUPしました。 上の段の赤い数字がオリジナルの規格です。 下の段の青色がUPした数値です。
耐圧の数値をUPした理由は、耐圧をUPするとコンデンサの容積が大きくなり、オリジナルの容積に近づくからです。

今のコンデンサの大きさは省エネや部品の小型化などにより、オリジナルのコンデンサと比べた場合、耐圧と容量が同じでも容積はかなり小さくなっているものもあります。 その場合、モーターなどを使っている箇所や電力を多く使う箇所などでは容積が小さくなる事により電力の送り出し能力の低下を心配するので、オリジナルの容積に近づけました。 その為に耐圧を上げる場合と容量をUPする場合の2つの方法を使ってコンデンサ交換をしました。

▼ コンデンサを交換したので基板に放熱板を取り付けます。 放熱板は2個のトランジスタを止めているネジを外し、基板に取り付けているネジ 2本を外せば基板から外れるので簡単です。
▼ そして本体にメイン基板をを戻します。
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再生テストはしたけれども録音テストはまだです。 後で行います

▼ 再生は良好です。

1月 7日 追加の記事は以上です。

録音テストの記事はまた別の日に追加をします。

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1月 9日 録音テストの記事を追加です

改めて録音テストを 8日と9日に行いました。 録音状態の全体としてはファイナライズまで行えてOKですが、録音前の録音ポーズの状態から1曲目を録音する為にスタートボタンを押すと、1曲目だけディスクエラー表示が出て、トレーが出てきて次にトレーは戻ります。
なので再度、録音ボタンを押すと2曲目からの録音では何の問題も無く録音が出来て、希望する曲数を録音することが出来ます。
■その1曲目だけ録音失敗をする原因を少しずつ解明するつもりです。
■手始めとしてフロントパネル内にある 35/100のコンデンサの交換をするつもりですが、その作業を簡単にする為にパイオニアのコンポで使った方法でもって、基板表のコンデンサは抜かないで基板の裏側に同じ容量のコンデンサを追加してみる事にします。
※その記事は後で追加をします
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1月 9日 録音テストの追加の二番目

録音での不具合=録音開始の1番目の録音はエラーが出て失敗をすると上に記事を書きました。
その状態からしばらくすると録音済のCD-Rの再生において、本体の再生ボタンを押すと、次の様に表示されて直ぐには再生しませんでした。
曲のトラック数は正常に表示 → なので再生ボタンを押します → すると、①番目にシンクロと出ます → 二回目を押すと シンクロ ALLと表示します → 三回目を押すと再生が始まります
■その様に、再生でもおかしな状態(誤動作)になったのでコンデンサ交換を更に追加する事にしました。 その後の録音テストはまだですが再生では、出ていたシンクロ や → シンクロ ALL という表示は出なくなり直ぐに再生を始めました。

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その2回目のコンデンサ交換の様子を伝えます

▼ メイン基板での交換が残っていた部分の交換をしまた。 交換が残っていたコンデンサの規格は=25/47のコンデンサです。 16本くらい残っていました。
しかし、25/47のコンデンサは手持ちを切らしていました。 なので更なるテストをする事にしました。 25/47のコンデンサに掛かっている電圧をテスターで計ると約12ボルト。12ボルトまで行かないけれども12ボルトに近い数値です。
なので、16ボルト耐圧の=16/47のコンデンサを代わりに使ってみる事にしました。 2ヵ所だけトランジスタに近いので耐圧を35ボルトにして容量を100にしました。 25ボルト耐圧の47マイクロファラッドなくて35ボルトだったら100マイクロファラッドが有ったので2本だけ25/47の代用として35/100を使いました。
いずれ25/47のコンデンサを買った時には25/47に交換するかもしれません。

コンデンサに掛かっている電圧が約12ボルト。耐圧が16ボルトなのでその差は4ボルト。 コンデンサにも安全率があるので、その安全率に期待をしています。

フロントパネル内のコンデンサも気になったので少し交換をしました

フロントパネルの内部はCD-RW700と全く同じと考えていたけれども間違っていました。 基板は全く別物でした。 CD-RW700のメーター部分の基板には35/100のコンデンサが1本でしたが、CD-RW700では10/100が3本使われていました。 その3本を交換しました。
ヘッドフォンアンプの基板もCD-RW700とは違う様に見えました。
この基板の配線には線幅が極細の「おたまじゃくし配線」でした。 なので交換はしませんでした。  交換をするとしてもオリジナルのコンデンサはそのままにして、基板の裏側のハンダ点に同じ容量のコンデンサを追加する=パイオニアのコンポでの修理方法を使った方がよさそうです。
配線が極細の部分があるので下手にコンデンサを抜くと配線が断線を危険が高いです。
▼ そのヘッドフォンアンプ基板の裏側。 頭にハンダ点があり、配線は極細のおたまじゃくし配線です。 下手にコンデンサ交換をすると断線する危険があります。 なので、ハンダ点に表のコンデンサと同じ規格のコンデンサを基板裏に追加する方法が良いと思います。 基板の表側のコンデンサはそのままにしておきます。
▼ フロントパネルの裏側です。 「注視」の文字があるネジに注意をしておきます。 理由は、基板の表側にあるコンデンサの配置がそのネジのネジ穴と干渉をする可能性があるので、コンデンサを交換する時にはコンデンサの向きに注意が必要です。
▼ メーター部分にはコンデンサが3本使われています。 全てが10/100です。 ②のコンデンサに注目です。コンデンサの頭の左側にネジが入る穴があります。 なので、コンデンサ交換の時、コンデンサがひのネジが通る穴を塞ぐ形で取り付けられると基板がネジで固定できません。 なのでコンデンサの取り付け方向には注意です。 その回避としては、写真で見えているコンデンサはそのままにして、基板の裏側に同じ規格のコンデンサを追加する=パイオニアのコンポ修理方法を使うか、次の写真の様にコンデンサの向きを変えて取り付ける必要があります。

▼ ②のコンデンサはネジの穴を避けて取り付けます(黄色の線で示すコンデンサは基板の表側の様子です) ※しかし追加で説明をした様に、表側のコンデンサはそのままにして、基板の裏側にあるハンダ点に追加をするコンデンサを付ければネジを通す穴に気を使うことなくコンデンサを追加できます。

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その様に2回目のコンデンサ交換の後の再生テストでは問題も無くOKでした。

再生ボタンを押すと出ていた=シンクロ シンクロALLの表示も出なくなりました。

その事からしてやはり、コンデンサの容量抜けによってマイコンが誤動作をしていたと思います。

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1月10日 2回目の録音テストは成功です

メイン基板とフロントパネル内のコンデンサを交換したら色々と出ていた誤動作の表示は出なくなりました。
なので録音開始の頭の部分の「ディスク エラー」表示は出なくてディスクの頭から録音が正常に進みました。 50分くらいの録音でしたが、どこの部分も音切れやノイズは無かったです。 ファイナライズも簡単にOKになりました。
不調のある個体は、メイン基板とフロントパネルのコンデンサ交換から始めると不調が解消されるかも知れません。
■25/47の手持ちが無かった為に、16/47のコンデンサで代用しましたが今の時点では不具合は感じません。 しばらくは様子見です。

その様にコンデンサ交換でもって機器の不調が直ると、コンデンサ交換はやはり楽しいものです。 機器が直るとうれしくもなります。 コンデンサ交換はやはり いいものです。

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1月10日 気になるCD-Rドライブを分解してみました

サンヨーのドライブも良い作りです

サンヨーのCD-Rドライブの内部が知りたくて分解をしてみました。 するとサンヨーのドライブの作りは良くて、製造年が新しいだけあって? 見事な作りです。 分解が簡単でコンデンサ交換もスペースが広くて交換の作業性は良さそうです。
▲ 基板の裏はこの様に表面実装のコンデンサが多く使われていました。 しかし高さ的なスペースがある為に交換は楽に行える感じに見えます。
▲ メカの作りも良さそうです。
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CD-RW700などに使われているドライブと比べてみます

CD-RW700 に使われているCD-Rドライブは CD-W54E というドライブですがティアックのRW800や RW-02にも使われています。

使われている表面実装の数は少ないですが、その交換にはスペース的な制約があり難しい交換です。

コンデンサのグループを大きく分けて Aグループ、 Bグループとします。それぞれのコンデンサが ①の小さな枠に入る必要があります。 Bグループのコンデンサも②の枠の中に入れる必要があります。 なので高さ的な制約と横幅の制約があり、それぞれの枠の中に交換をするコンデンサを収めるのが難しいところです。

その点、サンヨーのドライブはそれらのスペース的な制約が無さそうなのでコンデンサの交換は楽に行える様に見えます。

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ここからサンヨーのドライブについて少し詳しく書いて行きます

▼ 赤い矢印の4本のネジを外します。 ③と④のソケットを外します。 基板を外すのには①と②の箇所にツメがあるので少し前側に ずらす感じでツメから基板を外して、基板をドライブから抜きます。

ピックアップからのフラットケーブルはソケットのロックを外しますが、ロックは跳ね上げ式です。

取り出した基板の裏側を見ます。 ※①のフラットケーブルは付いたままでもコンデンサ交換は可能です。 しかし邪魔になると思う時は、③のソケットから外しますが、ソケットのロックは前側に引き出してロックを解除するタイプです。
また、ソケットからフラットケーブルを抜く場合には、必ず②の矢印が示す様にソケットの部分にマジックでもって線を書いておきます。
理由は。フラットケーブルをソケットに戻す時、差し込み量が分かるのと、フラットケーブルがソケットに対して斜めにセットされるのを防ぐ為です。 線がある事によってフラットケーブルが斜めに入っているのかが分かります。
▼ 基板をのけた内部の様子です。
トレーを出すのには、①の突起を ②の方向に移動させます。 するとピックアップのベース部分が上がり、トレーが少し出ます。 後はそのトレーを手で引き出します。
▲ シリコングリスを塗るのはガイドレール部分だけでOKです。
④の部分の歯車などにはシリコングリスは必要ありません。 小さな部品なので長い間にはシリコングリスがあると歯車の「割れ」につながります。 ※ソニーのCDレコーダーのドライブ部分の小さな歯車も割れが発生している場合がありました。 なので小さな歯車にはシリコングリスは必要ありません。回転の速度は見ていて分からないくらいの低速で回り、ピックアップを動かしています。その様な低速なのでシリコングリスは必要ありません。
▼ ①の突起が矢印方向に移動したのでピックアップベースが上がり、トレーが前方② に出て来ます。

サンヨーのドライブについてはその様な説明になりますが、作りが良いので安心をしました。

今までは、サンヨーのドライブ? 大丈夫? という感じでしたが今回の分解で分かりました。 良い作りです。サンヨーのドライブと聞いても安心をして使えます。

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サンヨー製ドライブのコンデンサ配置図

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写真を写したので数枚 載せます。

▲ コンデンサの間が空いているので交換は楽と思います。

▼ 他のブログを見ると、このCDレコーダードライブはサンヨー製との事です
ベルトの直径は40ミリくらい。 1.6角を使いましたが、1.2角くらいがよさそうです。 1.6角だと張りが強いのか? トレーの出入りの速度が遅いです。
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▼ 落札をした個体は輸出用だったのかも知れません。 リアパネルの印字が全て英語です。
消費電力が17Wでも本体の上部はかなり熱くなります。 更に、電源をOFFにしても待機電力が大きいのか? 電源をオフにしていても本体の上部は意外と熱くなります。 なので電源をオフにしていても本体の上には何も置かない方が良いです。 物を置くと熱が逃げないのでコンデンサにとっては良くありません。

※業務用という事で、電源オフの状態でもプラグがコンセントに差し込まれている間は基板に幾らかの電気を流していて、コンデンサの容量抜けを防いでいます。

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余談的な話として

落札後の確認テストをして、録音まで行える個体であった事に安心をして、電源プラグをコンセントからかなり長い期間、数週間ほど抜いていたらコンデンサの容量抜けが起きたのでしょう。 2004年製といっても製造からすでに19年が経っています。
19年経過をしても録音できる方が不思議なくらいです。 録音できるからと言ってもコンデンサの劣化はあるはずで、自己放電による電気的な容量抜けも激しいはずです。

数週間、電気を通さないと、電源を入れた時、CD-Rは認識するけれども、録音前のCD-Rは認識しなくて、ディスク・エラーが出てしまいます。

■なので、数十分ほど電源を入れておくとコンデンサに電気が溜まったのでしょう。生のCD-Rを認識して、録音状態に入れる様になりました。
なので業務用はコンデンサの容量抜けが起きない様に待機電力を大きくしているのだと思います。

ビクターのCDチェンジャー XL-F503も業務用です。消費電力は10Wくらいなのに待機電力はその半分の5Wも使って機器に電気を流していて、コンデンサの容量抜けが起きない様にしています。

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落札できたこの個体、余程、使われないで、温度があまり高くならない場所に保管されていたのかも知れません。

※気になるメイン基板裏のハンダ付けの状態、メイン基板の裏側を見た時にはその写真をUPします。

RW750 紹介の記事は以上です