オーディオの足跡に紹介されているものからコピーをします
KENWOOD KA-3020 ¥35,000(1993年発売)
欧州、特にイギリスで高い評価を受け、その後日本で発売となったプリメインアンプ。
ピュアな増幅を可能にしたピュアシグナル・グランドラインや信号経路にそった内部レイアウトのロジカルフローコンストラクションなどを採用し、上級コンポーネントの設計思想を継承しています。
型式 インテグレーテッドアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作) 50W+50W(6Ω、THD 0.05%)
45W+45W(8Ω、THD 0.05%)
定格消費電力(電気用品取締法) 115W
最大外形寸法 幅440x高さ138x奥行349mm
重量 7.4キロ
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オーディオの足跡にはその様な簡単なことしか書かれていませんでした。しかし、次の部分に非常に強い興味を持ちました。▼
欧州、特にイギリスで高い評価を受け、その後日本で発売となったプリメインアンプ。
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本当に簡単な説明だけです。 しかし非常に興味を持ちました。 当然に画像検索で内部の様子を調べました。 確かに構造はすごくシンプルです。 これだとコンデンサ交換も楽と思いました。 そしてこのアンプをゲットして実際にコンデンサ交換をしてみると、本当にコンデンサ交換が非常に楽な機種でした。
しかし本当に驚いたのは、その音の凄さ、その音の素直さ。 これだけクセの無い音だと再生側の音のよし、悪し、を直ぐに見分けます。
そして説明の様に、ヨーロッパ、イギリスで高い評価を受けたというのが分かる様な気がしました
CD-Rに録音したものを聴くと、何の説明もいらないくらい凄さを直ぐに感じます。その音の良さの凄さ、鮮度、クリアさ。何の説明の必要もなく、音楽や、曲を楽しめます
ヨーロッパで高い評価を受けたというのも十分に分かりました。最初に感じるのは凄く聴きやすい音。今はハイレゾ再生の機器・・などと言われるものがあるけれども、それらなども全く関係ない。 この音の凄さに何を付け加える必要があるのか? というくらいの凄さです
さすが、ヨーロッパとイギリス、聴き分ける凄さ、良いものを見つける凄さに乾杯です
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4月19日 リンクを張る方法が分かったのでリンクを張ります。
KA-3020 の記事が「猫の手も借りたい 4番目 (工事中)」にもあるります。
▲上のリンク張りから「猫の手も借りたい 4番目 (工事中)」にジャンプをするのには、そのタイトルにポインタを当てて、クリックをするか、クリックでジャンプをしない場合は、タイトルにポインタを当てて、右クリック。→すると小窓が出ます。→ 小窓の中の、リンクを新しいウィンドウで開く をクリックします。すると「猫の手も借りたい 4番目 (工事中)」にジャンプをします。
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4月9日 メイン基板 コンデンサ交換しました(今、写真編集をしています)
※①の6ミリのスパナは失敗です。 5.5ミリだと思います。 6ミリは大き過ぎてネジを解けませんでした。
※なのでプライヤーとラジオペンチでヒートシンクに付いているパワートランジスタのネジを外しました。(※スパナでない為にかなりの時間が必要でした) ②は放熱グリス ③は交換するコンデンサです。
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メイン基板のコンデンサ交換、難しい交換ではありませんでしたが、交換が完了して組付けの時、一つのミスが大変な後作業になりました
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※最後の、一つのミスさえなければメイン基板①のコンデンサ交換も楽な作業のはずでした。 ②のトランジスタをヒートシンク(放熱器)に止めているネジを外す為に買った6ミリのスパナは、寸法を間違った為に全く役に立たず、プライヤーとラジオペンチで6本のネジを外しました(意外と時間を多く使いました)。
▼ コード類は外さなくてもコンデンサの交換は出来ました。
▼ メイン基板はこの様に自由に動かせる状態にしてコンデンサの交換作業をしました。 スピーカーターミナルがある為にリアパネルを外さないと、写真の様にメイン基板は取り出せません。
コンデンサの交換は順調に進み、問題も無く交換作業は簡単に終わりましたが、①の部分に注目です。 小さなツメがフロントの鉄板から出ています。 この小さなツメの扱いを(※基板の組付け手順を)間違った為に、コンデンサ交換作業の終わり部分になって、大変な作業になりました。
※コード類は外さなくても作業が出来ますが、自由に動かせる体制にやはり少しは制約があるので、コンデンサを基板から外すのに間違いをなくす為に、外すコンデンサのハンダ点にマジックで印をつけるのが良いと思います。
※慣れていても外すハンダ点とは別のハンダ点を溶かしていました。 たまにはそのマジックの付け間違いもありました。
※ミスは組付けの手順(たった一ヵ所の組付け間違い)の為に大変な後作業になりました。
▲ 上の写真において、フロントの鉄板から出ている小さなツメ①の下側に基板が差し込まなければいけないのを忘れた為に、基板がツメ①の上側に乗る様になりました。
基板がツメ①の上の乗ると、すぐ横にある基板を固定するグロメットが基板の穴に入らず、少し無理をして入れると、基板の一部が盛り上がります。
※その様に基板の一部が盛り上がってもいいのではないのか? と思いました。しかし考えるとツメの上に基板が乗るので、基板裏の銅箔(どうはく)の配線がツメと接触してショートを起こすのではと心配になりました。
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なので、メイン基板をツメ①の下側に入れなければいけなくなり、その作業が大きな作業になり大変でした。
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▼ ※説明に必要のない番号は無視をします。 ※写真の状態はまだ、コンデンサ交換をしない時のものです。③の小さなツメの部分に注目です。 基板はツメの下側に入っています。
なので、コンデンサ交換もそろそろ終わりと言う段階だったので見た目はこの様な状態になり、リアパネルも取り付けていましたが、またリアパネルも外し、更には⑤のヒートシンク(放熱器)もメイン基板が付いたままリアパネル方向に移動をさせなければ、③のツメの下にメイン基板は入りません。
※なので、その為にはフロントパネル④も外し、そのフロントパネルの中の基板までも外して、⑤のヒートシンクが後方に動く様にしました。 その作業が大変でした。
▼ 一つの手順(ツメの下にメイン基板を入れる)を忘れなければ、フロントパネルまで外す必要は無くて、コンデンサ交換は楽に終わるはずでした。
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▼下の説明で使う番号は、説明の下側にある写真に付いている番号です。
※しかし一つミスをした為に、下の写真の様にフロントパネルとフロントの基板を外し、②のネジ、2本を外して③のヒートシンクが自由に後方に移動できる様にしまた。
※④ ⑤ ⑥ の番号に注目です。 右側の⑤のツメの上に基板④が見えます。 右側はその状態で正常です。
※しかし、左側の⑤と⑥は違います。 ⑤のツメの下に基板⑥があるのが正常なので今は間違いです。(今は、ツメ⑤の上に基板⑥があります) (※基板④と ⑥は同じ基板ですが、説明をするのに都合が良い様に ④の番号と⑥の番号を付けました)
※ミスをしなければ必要のない作業でした。 ▼ ①のツメの下側にメイン基板を入れる為に、フロントのネジ(2本)を外して、ヒートシンクとフロントの鉄板の間に、③の隙間を作ります。ヒートシンクにはすでにトランジスタを取り付けているので④の部分にも隙間(※丸印が隙間を表している)が出来、①のツメの下に基板を入れる事が出来ました。 ※②は基板を止めるグロメットです。
※①ツメの上に基板が乗ったままの状態で②のグロメットを基板の穴にセットをすると基板はツメ①の部分で盛り上がり、何かの不都合が起きる状態になる感じでした。
▼ 黄色い線で囲った状態のものをヒートシンクをフロントの鉄板から分離する事で、黄色い枠の状態のまま後方①に少し移動させて、②のツメの下側に基板を入れられるほどの隙間を作り、基板を②のツメの下に入れました。
※その重大なミスに気が付いたのが、後は天板を付けるだけ・・という時に気が付いたので相当に悩みました。 ヒートシンクにはすでにトランジスタを取り付けているし。 まだプライヤーとラジオペンチでトランジスタを止めているネジを外すのにも時間はかかるし、ネジの頭を痛めると次からはヒートシンクからトランジスタを外せないし・・。とかなり思案しました。
その思案の結果、すでに組み付けている黄色い線の状態を後方に移動をさせて問題を解決するという方法でした。 なので作業時間は凄く長くなりました。
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メイン基板のコンデンサ交換での、その他の写真として
▼ 最初に付いていた放熱シートは固くなり、あまり効果が期待できそうもない感じだったので、放熱シートは使わないで放熱グリス①だけを使うことにしました。
▼ 交換をしていないのは=大きなコンデンサ 50/6800 と エレナのハイグレード= 50/10 の合計4本だけです。 後は全て交換しました。
※ミスによって疲れ、まだ正確には聴いていませんが、音は前回の=フロントパネル内の基板と EQ基板のコンデンサ交換で聴いた音と変わりがない感じでした。 前回のコンデンサ交換でもって音が蘇っていたのだと思います。 言い換えればメイン基板の劣化は起きていなかったと言えるのかもです。
その様に修理をしたので、音的には発売当時の音に蘇ったのではと思います。 いいアンプです。
※メインボリュームや回転抵抗などのナットでもって、指の入らない奥まったところにあるナットを外す時とか、ナットを締める時とかは、写真の様に先の開きが小さいピンセットにナットを挟んでピンセットを回すと、奥まったところにある回転抵抗などのナットも簡単に締め付ける事ができます。
▼ ①の63/22 63V耐圧は意外と少ないので 100V耐圧に変更しました。
その様に両極性(BP)②の10/22も25/22に変更しました。
③も16/33 から 50/33に変更をしました。
④の 35/4.7を 50/4.7に変更しています。(※35/4.7を1個 注文するよりは、50/4.7は利用する箇所が多い為にある程度 まとめて購入をします。その中の1本を使ったという感じです)
⑤の 25/100は、今の25/100の大きさを比べるとかなり大きく、電力供給の持続性を考えた場合、容積が大きく見える=25/220に替えました。
※※次は基板裏の配線の幅についてです。 ⑥の番号が示す=どちらかの配線幅はかなり細かったので、コンデンサを抜く時には注意が必要です。
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4月8日 コンデンサが届きました
①が東信工業の 低インピーダンスコンデンサ ②がルビコンの普通タイプのコンデンサ 寸法的には同じです。 どちらを使うか? 少し思案をします。
※その他の機種のコンデンサ交換を予定しているので、今回の注文品はこの様になりました。 それでもってソニーのCDチェンジャー CDP-CE575 2台のコンデンサ交換が出来ます。
※KA-3020を手に入れるまでは、CDP-CE575 は、良い音を出しているのは分かっていましたが、それ以上の思いは持ちませんでした。 しかし、KA-3020を手に入れ、CDP-CE575 でもって曲を聴くと、音の凄さが断然、違いました。 部品点数は少ないけれども、KA-3020と同じでCDP-CE575もシンプルさを利点にして、その音の良さを体感すると当然にコンデンサ交換をしたくなりました。
なので今回のKA-3020のコンデンサ交換がCDP-CE575のコンデンサ交換への気分を盛り上げてくれたのでこの機会にCDP-CE575のコンデンサ交換をする事にしました。(※その交換の時はまた、記事をUPします)
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コンデンサが届いた時点では、KA-3020の作業よりも②の、TEACのCD-RW890MK2の分解と調査への気分が行っているので、その様にします
CD-RW890MK2の分解と写真は写しました。 写真の画像加工が終わったらKA-3020のコンデンサ交換よりも先に、CD-RW890MK2の分解と調査・・の記事をUPします。
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3月31日
▼ これから、猫の手も借りたい・・からこちらにコピーをして行きます
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最初は画像検索でもって、この様なシンプルな構造をしり、ケンウッドのアンプ KA-3020 をゲットする気持ちになりました。
▼ この基板を見れば、さらに簡素です。 こんな基板で大丈夫? という感じですが、やはり素人の目とは違っていました。 簡素だから素晴らしさを感じられるというタイプでした。
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ゲットした個体、電源は入り音も出ます。 しかしメインボリュウムやバランボリュウム、そして入力切替に少しガリが出ます。 さらに右チャンネルからの出力が少し弱く感じられました。
なので、当然にフロントパネルの中にある基板のコンデンサ交換と接点復活剤の利用を考えました
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(1)最初に分解をしますが、(厳密に書くと)天板の後ろ側にある小さなネジ 2本は回り止めのワッシャーが付いているネジです。 そのネジを外した後は、別のネジと分けて保管するのが良いかもです。
(2) 黒いフロントパネルを外す為に、パネルの上面にある3本の皿ビスを外します。 パネルの下部にも4本の皿ビスがあり外します。
(3) それぞれのツマミを抜いて外します。
(4) ナットがあるのはメインボリュウム、低音/高音調整のツマミ、バランスのツマミだけです。 入力切替のセレクタにはナットはありません。 RECアウトの切り替えセレクタにもナットはありません。
※メインボリュウムのナットだけ、他の3個のナットよりも径が小さいです。
※普通、それぞれのナットには平ワッシャーが付いていますが、コストカットなのか平ワッシャーが付いているのはメインボリュウムだけです。
※多くの回転抵抗やボリュウムなどのナットは奥まった所にあり、ナットを取るのが面倒ですが、口先の開きの小さいピンセットでナットを挟むと、ナットを外し易いです。 ナットを挟み、後はピンセットを回してナットを取ります。 また、ナットを回転抵抗に戻す時にもピンセットを利用すると簡単です。 (※当然ですが最初はラジオペンチでもってナットを少し解いておきます)
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▼ フロントパネルを外すと、この様に見えます。 すごくシンプルです。 コンデンサは10本使われています。
▲ コンデンサの寸法を調べると、1993年当時のものと、今のコンデンサでは今のものが少しだけ長さが長いです。 ※その長さの違いからパネルの左側に見える=回転抵抗の周りにある3本のコンデンサは高さ的な制約を受けるので少し寝かせて取り付けます。
その寝かせる3本を寝かせないで取り付けた場合、黒いフロントパネルを取り付けた場合、コンデンサが少し長い為にフロントパネルがコンデンサの足を基板裏に押し込む感じになります。 ※その押し込みが基板裏の銅箔(どうはく)の配線を基板から浮かせて、断線させる危険があります。
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▼ 基盤と接続されている黒いコードが見えますが、このコードはソケットから抜かないでコンデンサ交換が行えます。
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(5) 交換作業をする為に基板を外します。 フロントパネルを外した後の基板は次の3点で保持されています。 (1)、(2)のグロメット=ラジオペンチで頭を挟み、基板をグロメットから抜きます。 (3)はソケットになっています。本体の中側からピンが突き出ていて、そのピンをソケットが受けているのでソケットを手前側に少し引いて、ピンと分離します。
※その、3つの作業でもって基板は本体から外れます。
※コンデンサ交換を終えた後、基板を本体に取り付ける時、①と②の部分にある=「はまり込み溝」に基板を差し込まなければ黒いフロントパネルを元に戻しても手前側に浮いて、ナットやネジを取り付けられません。
▲ なのでコンデンサ交換後に基板を元に戻す時、最初に①と②の溝に基板が入っているを確認して、(1)と(2)のグロメットに基板の穴を合わせ、(3)のソケットの裏側から本体からのピンを合わせて、それぞれを元の位置に押し込んで基板の取り付けは完了します。
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▼ ②の、はまり込み溝①の部分はよく見ないと分かりません。 下側から少しだけ突起が出ています。 それが「はまり込み溝」になります。
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では交換のポイントを説明します
▼ フロントの基板を裏返すとこの様に見えます。
▼ 基板の裏側を見ると時、コンデンサの足のハンダ点を見て、表側から普通の抜き方でもって、銅箔(どうはく)の配線(パターン)が引き抜きに耐えられるかを見極めます。 なんとなく、表から引き抜くと銅箔(どうはく)配線パタ゜ーンが無くなりそうと感じた場合には、基板の表側からコンデンサの足の部分をニッパで切り、裏側のハンダ点に残っている足をピンセットと半田ゴテを使い抜く手法を使いますが、今回の下のハンダ点を見ると、ハンダ点の周りの銅箔(どうはく)も少し広いので慎重にすれば表側からの引き抜きにも耐えられます。
▲ なので今回は、表側から普通の抜き方でもってコンデンサを引き抜きました
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▼ 特に注意をする3本について説明をします
▲ 回転抵抗が2個見えます。 その回転抵抗のネジの部分のレベル面が、黒いフロントパネルと接する面になります。 ※その接する面をレベル面とします。
※コンデンサの取り付けで注意するのは、① ② ③ のコンデンサが関係をします。 その3本の頭の高さが、説明をしたレベル面より高いと、黒いフロントパネルを取り付けた場合、フロントパネルがコンデンサと干渉するのでコンデンサを基板側に押し込みます。その押し込みがコンデンサの足を基板裏へと更に押し込みます。 ※すると基板裏に押し込まれたコンデンサの足が銅箔の配線パターンを基板から浮き上がらせて、配線パターンを断線させてしまいます。
※なので、① ② ③の コンデンサだけは、取り付けの時に少し寝かせて、コンデンサの頭をレベル面より低くします。
※残りの7本のコンデンサは高さ的な制約が無いので、普通に直立して取り付けます。
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▼ 抜いたコンデンサの高さを調べると、今のコンデンサよりも高さが低いです。 なので高さを気にする事なく直立して取り付けられていたのだと思います。
▲ ①が1993年当時、取り付けられていたオリジナルのコンデンサです。 ②の今のコンデンサの高さと比べると少し低いようです。 ※写真では分かりにくいですが、③の様に少し長さが違います。
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コンデンサの容積も比べてみると
▲ 古いタイプ(製造年が古いタイプ)のコンデンサと今のコンデンサを比較すると、同じ規格= 25/470 なのに、① ② ③ の様に大きさ(容積)が違います。
※昔は省エネを余り考えなかった? のと製造技術などの関係でもって今のコンデンサより意外と大きい容積で作られています。
※② と ③は 今のコンデンサですが、省エネや 部品の小型化、基板の複雑化などでコンデンサもますます小型化になるものや、省エネによって小型化になります。
省エネを考えて作られた製品には今の小型化されたコンデンサも大丈夫ですが、昔の製品はあまり省エネの考えを持たない為に、電力を多く使うものがあります。
その様に大きな電力を使う様に考えられている製品に、今の省エネを考えて作られているコンデンサの容積的に小さなものを使って不都合は無いもの? という思いがいつもあります。
※その様な不安や疑問もあるかもの中で、修理を行うそれぞれの人が対策を経験して行って下さい。
※なので個人的には、古い機器でのコンデンサ交換の場合、コンデンサの規格は極力合わせますが、容積も出来る限り、オリジナルの容積に近づけようとしています。 ※なのでまだ研究中と言えます。
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次は本体の中のコンデンサ交換です
▼ 各入力端子から信号が入る基板です。 この基板のコンデンサ交換です。
※この基板も基板の裏側の銅箔(どうはく)配線幅はシッカリしているので基板の表側から普通の抜き方が出来ます。
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▼ この基板には、接続しているコード類はありません。 その代わりに① と ②の ピンとソケットによって信号のやり取りを行います。 ※①がソケットでのピンが入る穴になります。 ②のピンの長さは長く、1センチちょっとあります。
▲ そのピンの長さからして、この基板のコンデンサ交換では、本体からリアパネルを外して、①のソケットから②のピンを抜けやすくする必要があります。 ※ピン②の長さが長いのでリアパネルを外さないと、この基板を本体から外せません。
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▼ 基板の裏側を見ると、ハンダ点の周りの銅箔(どうはく)部分の幅もシッカリとあるので、表側補からコンデンサを抜く事が出来ます。
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▼ コンデンサを交換する前のものです
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▼ 新しいコンデンサ①は、この様にエアコンの配管用パテ②で仮固定をしておき、基板を裏返してハンダ付けをする時に両手が自由に使えるので、コンデンサ交換が楽になります。
この基板のコンデンサの数も少なくて、交換は楽です。
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フロントのコンデンサ配置図です
▼ 電源基板と EQ基板の コンデンサ配置図です
▲ 右側の ✖が付いたコンデンサのマイナスの足は黒丸側になります。
▲ 左側の配置図において、①のコンデンサ 2本は、被覆が全て赤く、ハイグレードのコンデンサです。 規格は50/10です。
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▼ EQ基板のコンデンサ交換も終わり、基板の組み付けです。
※ネジの締め付け順番は個人の自由ですが、普通はこの様に考えます。 EQ基板を止めているネジ=②の3本は、リアパネルにあるネジ=かなりの数あります。※20数本 を締め付けた後に、②のネジを締め付けます。 ※リアパネルの締め付けより先に②のネジを締め付けると、基板の自由度が無くなり、基板にストレスが掛かる心配がある為です。
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規格での試行錯誤の部分として
EQ基板のコンデンサ交換では、試行錯誤の交換を試してみました。
※結局のところ、視聴をした後に、音が少し強めに出た部分があったので、コンデンサをまた変えてみました。
▲ ①のオリジナルは35/100 ※規格に合うものが無かったので50/ 100にしました(※これは問題がない
②のオリジナルは50/47 手持ちが無かったので50/100に変更(※これもまずまずは使えている)
③のオリジナルは25/220 手持ち無し ※よって25/470に変更 (※これは後で、35/220に 変更をしました。)※後は50/220が 2本ありますが、容量抜けを心配して基板の裏側に50/100を追加して容量を320マイクロファラッドにしてみました。※視聴をするとどの様な関係なのかは分かりませんが、25/470 と 50/220+100=330マイクロファラッドによって、音の押し出しが強くなり、音が少し不自然に厚めになった感じになったので違和感を感じました。
※よって、オリジナルの規格に戻す作業をまた行いました
※③の25/470を 35(オリジナルは25ボルト)/220に戻しました。 ④の50/330マイクロファラッドを元に戻して 220マイクロファラッドにしました。
※すると、音の鮮度は上がり、元の様に違和感のない音になりました。 何時間でも聴いていられるほどになりました。
※なので、EQ基板のコンデンサの規格数値は、耐圧数値は別にして、容量の数値は変えない方がベストと分かりました
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▼ 50/220のコンデンサに 容量抜けを心配して、基板の裏側に50/ 100①を追加した時の写真です。 ※今はこの①の50/100を外して元の50/220にしています。
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※リアパネルのネジについて厳密に言うならばとして
▼ リアパネルにあるネジ、①のネジはかなりの数ありますが、②のスピーカー端子のネジと加工処理が少し違う様です。
①のネジは少し光沢のあるネジです。 2のスピーカー端子に使われているネジ、6本は処理が少し違い、光沢の無い黒です(※熱処理の違いによるものかもです)。※ネジの寸法は同じです。
※そのネジの仕上げの違いが気になる時には、修理中は①と②のネジを分けて保管しておくのが良いかもです。
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電源基板のコンデンサも少し交換しました
▼ 点検窓から少しコンデンサが交換出来たので、交換をしました。 5本ほど。
▼ その他の試みとして。 ①のバーと ②の部分を外せばコンデンサ交換の数が増えるとして、その2つを外そうと試みましたが無理でした。 ※やはり中側から基板を取り出してコンデンサ交換を行う方がよさそうです。
▼ 電源基板と言うか、メイン基板のコンデンサは次の様にして行いたいと予定をしています。
▲ 黄色い枠で囲んだ基板を取り出すのには次の様にします。(※今の時点では計画です)
基板にはスピーカーターミナルも付いているのでリアパネルも外します。 基盤には①のパワートランジスタが付いています。 このトランジスタを外すのには6角ビスでヒートシンクに取り付けられているので、6角のネジを外すのに6ミリのスパナが必要です。(※または、6ミリのメガネレンチ)※他の邪魔をする部品があるのでドライバーが使えません。なので6ミリのスパナが必要です。
その6ミリのスパナでトランジスタはヒートシンクから外せるので基板は本体から抜き出せると思います。
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※6ミリのスパナを買いました。 6ミリは意外と無いものでした。
※この6ミリのスパナは失敗でした。6ミリでは大き過ぎてネジを回せませんでした
▲ コンビネーションスパナ 6ミリ 570円 税込みで627円
※下が6ミリ、上側に10数ミリがあるセット、5、6本組のものが980円くらい(税抜き)からすると、この1本が627円。 高い買い物ですがKA-3020を壊す訳にはいきません。 高いのを承知で買いました。
※コンデンサの注文はもう少し後です。
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トランジスタは放熱シートによってヒートシンクに密着されている様ですが、安心材料として放熱グリースなども用意しておいてヒートシンクからトランジスタを外すのがよいかも知れません。
以上の様な流れでもって、このKA-3020の音は蘇ります。
修理をして 損はない機種です。 その音に驚くはずです。 その音は音楽をもっと、もっと好きにさせるはずです
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KA-3020の修理報告は以上です
※コンデンサ交換を覚えれば色々な機種を楽しめて それらの修理をした機器を通じて音楽をもっと、もっと好きになり楽しめます
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KA-3020 その他のポイント
コンデンサの足が入る穴、マイナスの穴ではなくプラス側の穴にマークがあるので注意が必要です
普通、コンデンサのマイナス側の足が入る穴にはマークが付いていますが、ケンウッドのこのアンぷのマークは逆でした。 ※注意が必要です。