4月13日 ビクター XL-F503 トレーベルト交換しました
ビクターのF503は業務用のCDチェンジャーです。 業務用なのでCDの再生中にもCDの入れ替え交換が可能で、その交換の時、再生中のCDに影響が出ない様にトレーの戻り速度は2段階になっています。 戻る時、最初は普通の速度でトレーは戻り、最後の数センチの時、速度は遅くなってトレーの戻りは完了します。 ※トレーが出る時には段階的に変わる速度変化はなくて普通の速度でトレーは出て来ます。
■ F503の仕様はこの様になっています。
①のSN比が凄くよいです。
②ダイナミックレンジも広く、98デシベルあるのもお気に入りです。
③のひずみ率も凄く良くてお気に入りです。 0.0022%になっています
④の消費電力が10ワットというのもお気に入りです。 CDチェンジャーなので長時間の再生の可能性があります。 消費電力が20ワットも 30ワットもあれば本体の内部はかなり熱くなります。 しかし10ワットであれば数時間、再生をしてもほとんど熱くなりません。 その熱くならないという点もお気に入りです。
■ 音も素晴らしく、CDチェンジャーという性格上、長時間、音楽を聴いていても疲れないという事です。 刺激な音は無く、聴いていて心地よいと感じる音になっているのが大変に素晴らしいところです。
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その様にお気に入りのCDチェンジャー、前々からトレーベルトが伸び気味なのは知っていました。 トレーベルトが伸びると電源を入れても、表示はされるけれどもCDを認識しないので、トレーに今乗っているCDの数が表示されるだけです。
今までは、時々、電源を入れても再生状態にならないけれども、その時は天板を開けてCDを再生状態にしていましたがやっと、トレーのベルトを交換する気持ちになったので交換をしました。
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▼ トレーベルト①が少しふくらみ、伸び始めているのが分かります。 その伸びによりスリップが起きます。 このベルトがスリップをするとピックアップのベースを持ち上げてのCDクランプが不可能となり、ピックアップが持ち上がらないのでCDを認識する事が出来ません。
▼ ①のトレーベルトを交換するのは簡単です。 トレーの端=②の部分を指で少し持ち上げます。 すると上側への隙間が出来るので、③の黒い小さな歯車も指で上側に少し持ち上げることが出来ます。
その小さな黒い歯車が少し持ち上がると白く見える=プーリーとの間が少し開きます。 ※その開きが少し出来ると①のベルトは簡単に交換が出来ます。 ※ピンセットを使っての交換が良いです。
※④は⑤のピックアップペースを持ち上げる為の=リンクバーです。 なので①のベルトが伸びてスリップをすると、この④のリンクバーが動かないので⑤のピックアップベースは持ち上がらなくて、CDをクランプ出来ません。
▼ ①は伸びたベルトです。 約30ミリくらいあります。 その下側に今回交換をしたベルトがあります。 ※約 25、26ミリくらいでしようか。 30ミリでは断然に大き過ぎです。
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ベルトがスリップをするとトレーは当然に出て来ません。その時にはこの様にしてトレーを出します
※説明をする上でもって、今は横に立ていますが、CDが中に入っている場合には本体は少し傾けるだけで次の作業をします。 CDが入っている状態でもって完全に横にするとCDがトレーから落ちて、本体の中でゴチャゴチャになっています。
※なので本体は少しだけ傾けて、底の下の=①の穴を確認します。
※ベルト交換をするのだから天板は当然に開けます。その時にトレー上に載っているCDを取り除くのが良いです。
その穴の中に(少し分かりずらいけれども)黒い突起があります。 その突起を、今までは-のドライバーで動かしていましたが、(※今回、割りばしを使って動かしました)割りばしだと木なので②の突起を動かす時に割りばしが滑りにくくなり、黒い突起②を少し動かしやすくなります。(ほんの少しだけ動かします=スライドさせます)。 すると割りばしに伝わる感触で分かります=トレーのロック状態が解除されたのが分かります。
※ ※3はネジが足らなかったのでネジがありません。 本当はネジがある部分です。 割りばしにトレーのロックが解除された感触を感じると、本体を水平にして手でもってトレーを手前に引き出せます。 簡単に手前にトレーは出て来ます。
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トレーを手前に出せれば、最初の説明の様にしてトレーのベルトを交換します。トレーベルトの交換は凄く簡単です。
このトレーのベルトが伸びると動作的には完全にお手上げ状態になります
色々といじくるよりも前にこのトレーベルトを交換した方が良いです
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※どのCDチェンジャーでもそうですが、複数枚入ってるCDを認識する為に、電源を入れての最初は、数秒間のタイムラグがあります。
▼ このF503で言うと、この様になります。
(1)電源を入れます。
(2) ※無本体の中ではトレー=円盤にセットされているCDの枚数などを調べる為に円盤のトレーは回転をしています。その為にピックアップベースが持ち上がりCDをクランプして再生の状態に入るまで、数秒間は何の変化がありません=なので、その数秒間の無音状態が少し不安になりますが、それが普通の状態です。
(3) トレーが回転をして、トレーに乗っているCDの枚数が分かると、ピックアップベースは持ち上がり、最初のCDをクランプをして、再生の準備が完了します。 ※そのピックアップが持ち上がりCDをクランプする時には、意外と大きな=ガチャという音がします。 その音によってCDがクランプされたことが分かります。 準備が完了をすると表示窓には、セットされているCDの枚数、そして今、何枚目のCDが再生準備の状態にあるのかが表示されます。
そして、右側にある再生ボタンを押すと再生が開始されます。
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下の説明はベルトが伸びて不調の状態です
(1) 電源ボタンを押しました。
(2) しかし、トレーベルトがスリップ(※あるいは、コンデンサの劣化によりモーターリールの回転が弱く、ピックアップベースを持ち上げられないので表示窓の表示は=写真の様になります。) ※この表示になると幾ら待っていても、この表示のまてで何の動作も受付ないです。
▼ なので電源ボタンを押して=電源OFFにしますが、数秒後か、数十秒後かに写真の様にスタンバイ状態の赤いランプが点いて、電源がOFFになります。
その様に電源をOFFにしてから、説明の様にベルト交換をします。
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※別の情報
▼ トレーを前方に出した時、黒い小さな歯車が=A側にあるのが正常な位置です。 ※しかしこの時、ピックアップは下がっていて、CDはありません。
▼ CDを再生中でもって、トレーを出してCDの交換作業をしている時、黒い小さな歯車は=B側にあります。
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黒い小さな歯車とトレー、リンクバーの位置関係は複雑で? もう一度写真を撮り直しました
▼ 歯車との位置関係に迷う時、参考にして下さい。
▼ (1)CD-Rはピックアップにクランプされています(※この状態は再生中である事を示しています)。
(2) その時、写真では分かりにくいですが黒い小さな歯車はB側にあります
(3) その時、大きい黒い歯車の=歯の山部分はCの位置にあります。
(4) その時、黒いリンクバー(※横に長いバー)の歯車の歯の部分は=Dの位置にあります。
※この写真の状態は、CD-Rを再生しながらCDを交換する為にトレーを前方に出している時のものです。 その時の、B C D の位置関係を知っている事は何かの不都合が発生した時の参考になると思います。
トレーベルト交換の説明はこれで終わりです
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▼下はリンク先です。この様にして下さい
(1)XL-F503 修理 (工事中)にポインタを当てて、右クリックしてください。
(2)すると小窓が出ます。
(3)その小窓の中の= リンクを新しい歌で開く をクリックします。
(5)すると前に書いた記事にジャンプをします。
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※リンク先にジャンプをする説明を図にすると下のようになります。
(1)タイトルの部分にポインタを当てて、右クリック① します。