60W(ワット)を買いました
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※番号=6番目を一つ下げて、5番目にしました。理由は、5番目の=猫の手も借りたいの記事書き込みが完了をして、正式のタイトル= ソニー RCD-W50C W500C 修理 のタイトルに変更した為に、今までの5番目は消滅しました。 なので、今までの6番目も消滅してタイトルを=5番目にしました。
5番目の内容は前の6番目とまったく同じです。
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一つは、ケンウッドのアンプのコンデンサ交換に使うものとして5.5ミリの スパナです。あまりにも小さいのでおもちゃのスパナに見えます。
もう一つ買ったのは多層基板のコンデンサ交換に必要な60Wの半田ごてです
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今までのコンデンサ交換では、30W と 40ワットの半田ごてで十分でしたが、修理をして行く中において多層基板の機種が多くなりました。
多層基板に使われているハンダは種類が違うのか、30ワットや 40Wでもなかなかハンダが溶けません。
▼ 左側の丸の中に有る=コンデンサの足か入る基板の部分を、①の矢印の様に右側に拡大をしています。
▲ ②が示す先には、色から分かる様に金属のスリーブ(筒)が基板の中に埋め込まれています。 基板の裏側から、あるいは中間層から、そして基板の表側に導通させる為です。
なので基板の裏側から半田ごてでもって=ハンダ点に熱を加えても金属のスリーブで熱が逃げやすく、更に溶けにくいハンダによってハンダ点のハンダがなかなか溶けません。
なので多層基板のコンデンサ交換では、①の様に基板裏のハンダ点に新しいコンデンサを追加する方法を使うことがあります。①の基板はパイオニアコンポ X-SMC2のものです。
②も同じ様に基板の裏側のハンダ点に交換をする新しいコンデンサを付ける方法を使いました。ケンウッドのコンポです。
その様に製造年が新しくなればなるほどに多層基板が使われている機種が増えています。この多層基板のコンデンサ交換では普通のコンデンサ交換の方法は使えません。 説明をした様にハンダがなかなか溶けないのでコンデンサ、1本の交換でも普通の方法を使うと、1本交換するのに10数分も掛かります。場合によっては数十分も掛かる場合もあります。
▼ 基板の厚みほどの金属のスリーブにより半田ごての熱が逃げ、更にハンダ自体も溶けにくいものなので40Wくらいの半田ごてでもコンデンサを抜くのに手間取ると思います。
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しかし今回、60Wを買った目的は、運悪く=後からの作業が難しいコンデンサを抜いた時の後処理を楽にする為に買いました
コンデンサの中には後が難しいだろうなと思いながらも抜いてしまうコンデンサがあります
その時、何が一番困難になるかと言えば、コンデンサを抜いた後=抜いた足の部分にはハンダが残っています
普通タイプの基板の場合は、銅線をハンダの吸い取り線として使い=コンデンサを抜いた後の穴に残るハンダを吸い取るのは簡単です
しかし多層基板の場合、抜いた穴の後に残るハンダを吸い取るのは相当に難しいです
その時には、この様にします
▼ 分かり易い様にラジオペンチ①で挟んでいる=コンデンサの足の残り②は太さが大きめを選び、写真で写しても分かり易くしています。
※なので、実際にこの様に使う場合には、足の穴部分にあるスリーブの穴に通り抜けるほどの径のものを使います②。
※説明なので⑤の半田ごてには電気を通していません。
※の2として=③のハンダ点は説明をしやすいハンダ点を選んだだけで、実際のコンデンサを抜いた跡のハンダ点ではありません。
▲ ラジオペンチで挟んでいるコンデンサの足の残りは=スリーブの中を通り抜けさせて、あるいは突きさして基板の裏側から=基板の表側に通させます。
その様にしてスリーブの中に残っているハンダを②の棒に付着させてスリーブの中の穴を復活させます。 一度通しただけではまだスリーブの中にハンダが残っている様であれば、②の棒を代えて同じように基板の裏側から表側に通して、スリーブの中に残っているハンダを取り除きます。
その様にしてスリーブの穴を復活させて初めて、交換をする新しいコンデンサの足をスリーブの中に入れることが出来ます。
なので、②の棒はスリーブの穴径よりも小さいものを使います。
④の部分は当然に、スリーブの穴の部分に②の棒の先端を合わせます。そして半田ごての先端は=その②の棒とスリーブの穴の部分の両方を加熱する感じに当てます。
その様な作業でもってスリーブの穴の中残るハンダを吸い取るので時間はかなり掛かります
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パイオニアコンポでの実際例として